仮想現実(VR)と360°映像のフュージョンにより実現する次世代測量実習教材の開発
Project/Area Number |
23H05132
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1200:Educational technology-related
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
林田 剛一 福井工業高等専門学校, 機械工学科, 助教
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
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Keywords | 測量 / 仮想現実 / 教材 |
Outline of Research at the Start |
土木・建築系の教育機関では「測量」の実習等がカリキュラムに含まれており,学生に技能を教示している.しかしながら,現状,カリキュラムを終えた学生が満足な測量技能を有するには至っていない.この理由として,①測量技術は多岐にわたるため,全てを授業内で習熟させることは時間的に困難,②指導者の数や時間にも限りがあり,授業時間外に学生自ら技能を深めることが難しい,などが挙げられる. 以上の背景より,本研究では仮想現実(以下VR)と360°カメラの映像を組み合わせ,何時でも安心安全に測量技能を習熟させることが可能となる次世代の教材を開発することを目的とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
計画に従い教材を製作し,評価を行った.それぞれの概略を以下に示す. 教材製作:教材はゲームエンジンのUnityでシステムが製作され,MetaQuest2による手指入力が可能となっている.学習は画面に表示される指示に従って進めていくものとし,内容を主に①三脚の設置,②三脚へのTSの設置,③TSの整準の3つに分け,都度,動画視聴とホログラム操作が可能となるようにした. 教材評価:実際に学生を対象として教材を使用してもらい,アンケートで評価を行った.対象となる学生は測量のカリキュラムを終えた10名をとし,教材と対面型授業との比較や教材の満足度評価を行ってもらった.その結果,教材の没入感や360°の動画素材は評価が高かったが,VR機器の装着感や酔いなどの身体的負担が改善項目として挙がった.また,対面型授業と比較して良い点として①時間や場所の制約がないこと,②天候などが容易に操作できること,③娯楽性があること,④指導者の負担軽減が目指せることなどを評価された.対面型授業と比較して悪い点としては,①実際の実習の再限度が低い,②視点の自由度があまり大きくない,③機材などの質感がわからないといった意見が挙げられた.特に,機材などの質感という”肌感覚”は現行のVR機器では対処が難しく,今後の大きな課題になっていく. 今後は教材使用の参加者を増やし,アンケート結果を拡充させると共に上記の改善を行い,実際にカリキュラム内での使用を目指していく.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)