Outline of Annual Research Achievements |
【研究の目的】首都圏のような富士・箱根由来の関東ロームが分布する地域から産出される関東ロームでは,セメント添加による固化改良時に関東ロームに多く含まれているアロフェンの固化阻害の影響は多く研究・報告されているが,都市化の進んでいない北関東のローカルな関東ロームの固化改良の事例は少なく不明な点が多い.そこで本研究では,栃木県産関東ロームのアロフェン含有量の測定,アロフェンが一軸圧縮強度に与える影響を把握することを目的とする. 【研究の実施内容・成果】本研究では,栃木県産関東ロームの各種物性試験を行い,酸アルカリ交互溶解法によるアロフェン含有量の測定により24.93%との結果を得られた.そこでアロフェン含有量が一軸圧縮強度へ与える影響把握のため,カオリンに工業用アロフェン(アロフェン含有量97.14%)を添加し,それぞれ配合割合の異なる供試体を作成し,一軸圧縮試験を行った.一軸圧縮試験よりアロフェン添加量が多い供試体ほど一軸圧縮強度が小さい結果が得られた.
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