Project/Area Number |
23H05228
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3110:Agricultural chemistry, agricultural and environmental biology, forestry and forest products science, applied aquatic science, agricultural economics and rural sociology, agricultural engineering, veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
MURAMATSU Yoshiyuki 日本大学, 生物資源科学部, 技術職員
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
Fiscal Year 2023: ¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
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Keywords | 根域冷却 / 高温対策 / 根域温度 |
Outline of Research at the Start |
シクラメンは冷涼な気候を好むが,近年日本では夏季の高温による開花遅延や生育停滞といった高温障害が問題となっている.研究代表者らは,7月下旬から10月上旬にミニシクラメンの根域のみを冷却する局所冷却栽培により,生育・開花が促進されることを明らかにしたが,適切な根域冷却期間の検討はされていない.そこで本研究では,根域冷却期間の違いがシクラメンの生育・開花に及ぼす影響とその消費エネルギー量について調査し,効率的な根域冷却期間を解明する.
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Outline of Final Research Achievements |
日本における主要な花き鉢物品目であるシクラメンは,冷涼な気候を好む性質があるが,近年夏季の猛暑日や熱帯夜の増加による高温障害の発生が問題となっている.本研究では根域冷却栽培に着目し,根域冷却期間の違いがシクラメンの生育・開花に及ぼす影響と効率的な根域冷却期間を解明する.本研究の結果,開花には品種間差があるものの7月下旬から9月中旬まで6週間の根域冷却を行うことで,根域冷却の消費電力量を最小限に抑えながら十分な開花促進効果が得られることが明らかとなった.
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究は小輪系と中輪系シクラメンの根域冷却栽培において,品種間差はあるものの開花促進効果が得られる最小限の根域冷却期間が7月下旬から9月中旬まで,6週間であることを明らかとした.この研究を実施した2023年は,特に7月後半から8月にかけて記録的な高温となり,さまざまな農作物で高温障害の発生が問題となった.本研究の成果はこのような夏季の異常高温や地球温暖化といった気候変動に対しての園芸作物の実用的な高温対策技術の開発に寄与すると考えられ,学術的・社会的意義は大きい.
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