Project/Area Number |
23H05235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3110:Agricultural chemistry, agricultural and environmental biology, forestry and forest products science, applied aquatic science, agricultural economics and rural sociology, agricultural engineering, veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
Basaki Keita 名古屋大学, 全学技術センター(医学), 副技師
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2023: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | エレクトロポレーション / 高温培養 / 潜性致死 |
Outline of Research at the Start |
近年、マイクロマニュピレーターに比べ安価で操作も簡便なエレクトロポレーターが普及してきた。我々がエレクトロポレーション法を用いて前核期胚にCRISPR/Cas9を導入したところ、F0マウスは高確率でホモKO変異を生じた一方で、ホモKO変異で致死となる潜性致死となる場合は、低頻度で出現するヘテロ体が必要となる。そこで申請者はコンストラクト導入後の胚を高温培養して卵割速度を加速して、細胞周期上の編集活性の時間を短縮できれば、F0世代で編集を受けなかった野生型細胞が混在するモザイクの出現確率が向上し次世代でヘテロ接合体を獲得できると考えた。本研究ではコンストラクト導入後胚の高温培養条件を検討する。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究では、エレクトロポレーション法を用いてCRISPRを導入した胚を高温培養して、モザイク体を効率的に作製する方法を検討した。胚の高温培養は胚の発生速度を促進することが知られており、ゲノム編集過程における細胞周期上の変異の導入機会を減少できると考えた。研究の結果、コンストラクトを導入した胚を38.0℃で高温培養すると、胚の分割速度が有意に促進された。まだ解析数は少ないが、その胚盤胞を仮親に移植したところ高温培養によりモザイク体を獲得することができた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
ホモ接合KOで致死となる潜性致死遺伝子を標的とする場合は、低頻度で出現するヘテロ接合体が必要となる。本研究では安価で操作も簡便なエレクトロポレーターを使用してモザイク体を作出する技術の開発を試みた。 エレクトロポレーション法によりCRISPRを導入した胚を高温培養したところ、例数は少ないがモザイク体を得られた一方で、コンストラクトの濃度やエレクトロポレーションの条件には更なる検討が必要であると考えられた。本法は、潜性致死遺伝子を標的とした新たなゲノム編集ツールとして活用される可能性がある。
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