Project/Area Number |
23H05271
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
濱田 雄平 名古屋大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2023: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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Keywords | ロクロニウム / 新生児 / 血中濃度 |
Outline of Research at the Start |
筋弛緩薬であるロクロニウム臭化物は、主に人工呼吸器を挿管する際の筋弛緩に用いられている。しかし、新生児へのロクロニウム臭化物の投与は国内外含めて臨床試験が不十分であり、適切で安全な医療を提供するために新生児・乳幼児においてロクロニウム臭化物持続投与における薬物動態や臨床効果の一刻も早い解明が望まれている。本研究では、ロクロニウム臭化物の血中濃度測定を行うだけでなく薬物動態パラメータの算出や臨床効果との関連性についても明らかにし、新生児・乳幼児におけるロクロニウム臭化物持続投与を最適化することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
人工呼吸器の挿管などにおいて、筋弛緩薬としてロクロニウム臭化物およびベクロニウム臭化物が主に用いられてきた。新生児に対してはこれまではベクロニウム臭化物のみが世界的に使用されてきたが、ベクロニウム臭化物が販売停止となり、国内でロクロニウム臭化物への切り替えが行われた。しかし、新生児へのロクロニウム臭化物の投与は国内外含めて臨床試験が不十分であり、持続投与に関しての報告は皆無である。ロクロニウム臭化物を代替として使用するに当たり、適切で安全な医療を提供するためには新生児・乳幼児におけるロクロニウム臭化物持続投与の薬物動態や臨床効果を解明する必要がある。 名古屋大学医学部附属病院集中治療室にてロクロニウム臭化物の持続投与を行った新生児を対象としてロクロニウム臭化物の血漿中濃度をLC/MS/MSを用いて測定した。2023年4月~2024年3月の期間で11症例が対象となった。ロクロニウム臭化物の投与量(μg/kg/h)の平均値±標準偏差は336.2±104.1であり、血漿中濃度(μg/mL)の平均値±標準偏差は2.19±0.72であった。投与量と血漿中濃度の間には、相関係数0.63と正の相関がみられた。 本研究では、筋弛緩薬であるロクロニウム臭化物の新生児・乳幼児における薬物動態や臨床効果を解明するためにロクロニウム臭化物の血漿中濃度を測定し、対象となった11症例の血漿中濃度を明らかにした。また、投与量と血漿中濃度の間に正の相関があることを明らかにした。ロクロニウム臭化物持続投与における薬物動態パラメータや臨床効果の解明のために今後さらなる検討が必要と考えられる。
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