Project/Area Number |
23H05302
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
ISHIDA Shunsuke 徳島大学, 病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2023: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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Keywords | サルコペニア |
Outline of Research at the Start |
高齢者の増加に伴い、生活の質 (QOL) の低下だけでなく死亡率増加にも関連するサルコペニアは世界的に解決すべき喫緊の課題の一つである。本研究では、サルコペニア治療薬の開発のための知見を集積することを目的に、科学的知見以外の多因子をも内包する医療ビッグデータを活用し、既存承認薬の中からサルコペニアの新規治療薬候補を探索する。さらに、抽出されたサルコペニア治療薬候補に関して、基礎薬理学的手法を用いて、その有効性および作用メカニズムを解明する。
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Outline of Final Research Achievements |
サルコペニアは、加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下であり、生活の質 (QOL) の低下だけでなく死亡率増加にも関連する病態である。本研究では、サルコペニア治療薬の開発のための知見を集積することを目的に、科学的知見以外の多因子をも内包する医療ビッグデータを活用し、既存承認薬の中からサルコペニアの新規治療薬候補を探索した。初めに、WHOが提供する医療情報データベースを用いて筋萎縮を抑制する薬剤を探索したところ、抗アレルギー薬の一つを使用している患者で有意に筋萎縮の頻度が低いことが明らかになった。続いてマウス筋芽細胞を用いた検討をおこない、候補薬剤が筋萎縮を抑制していることが示唆された。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
高齢化に伴い、サルコペニアの患者数は増加しており、治療法開発は喫緊の課題となっている。運動療法が唯一の治療法とされているが、高齢者では関節障害などによって、十分な強度の運動をおこなえない場合も多い。本研究で見出した治療薬が臨床応用に結び付けば、このような患者に対してもサルコペニアの治療をおこなうことが可能になると考えられる。
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