Project/Area Number |
23H05339
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3200:Oncology, Brain sciences and related fields
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
Fujitani Kazuko 北里大学, 医学部, 教育系技術職員
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 脳腫瘍 / 髄液 / cfDNA / 微量検体 / メチル化アレイ / cell free DNA |
Outline of Research at the Start |
2020年に保険診療となった癌パネル検査は2021 年ゲノム DNA と比べて微量である。脳腫瘍は血液よりも髄液に cfDNA が濃縮されており、髄液は血液より採取に侵襲を伴うため必要量の最初が難しく、パネル検査が不可能である。 本研究の目的はこの課題を解決するため、微量検体から腫瘍の性質を検出する新たな手法を開発することである。申請者は髄液 cfDNA にλDNA を加えてかさ増しすることで、メチル化アレイを行う量を得ることが可能であると考えている。
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Outline of Final Research Achievements |
メチル化アレイの恩恵を受けにくい脳腫瘍例を、髄液を採取して回収した cell free DNA (cfDNA) のメチル化状態を解析し、腫瘍の種類が診断可能になる事を目的として研究を開始した。髄液から回収できる cfDNA はごく微量であるために、そのまま解析を行うことはほぼ不可能である。 そのため、検出に必要な量を担保するために人工的にメチル化したλDNAを加えてかさ増しを行い、メチル化アレイを行った。結果的には約200ng程度の cfDNA での解析が可能となったが、さらに微量の cfDNA では良好な結果が得られなかった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
脳腫瘍はその出来る場所から採取が難しく、診断することすら出来ないケースがある。脳腫瘍では髄液中に存在 する cell free DNA (cfDNA) にメチル化状態が反映されていると考えられており、メチル化アレイでこれを解析することで比較的侵襲性の低い診断方法を開発することが可能となる。しかし髄液から得られる cfDNA はごく微量であることから解析が難しかった。この研究では 200 ng 程度の cfDNA が得られれば、そのメチル化状態を解析して、これまでは難しかった脳腫瘍の種類を診断することができることを明らかにした。
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