Project/Area Number |
23H05378
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3250:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
OSHIMA Yohei 京都大学, 医学部附属病院, 理学療法士
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥420,000 (Direct Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥420,000 (Direct Cost: ¥420,000)
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Keywords | 肺移植 / フレイル / サルコペニア |
Outline of Research at the Start |
米国の報告によると,フレイル・サルコペニアは肺移植待機中や肺移植後の予後不良と関連する重要な因子として注目されているが,本邦では不明な点が多い.本研究の目的は,本邦における肺移植前後のフレイル・サルコペニアの有病率を明らかにし,フレイル・サルコペニアの臨床的意義について検証することである.2023年4月~2024年3月までに肺移植適応評価のために当院を受診し,適応ありと判定された待機患者および肺移植後の定期評価のために当院を受診した患者を対象とし,フレイル・サルコペニアの評価を行い,有病率を算出する.さらに,フレイル・サルコペニアと臨床指標(身体機能,健康関連QoL)との関連を調査する.
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Outline of Final Research Achievements |
肺移植待機患者におけるフレイル・サルコペニアの有病率および臨床的意義について検証した。 94例が解析対象となり、有病率はフレイル19%、サルコペニア45%と高率であった。また、フレイル患者は非フレイル患者と比較して6分間歩行距離および健康関連QOLにおける役割-社会的スコアが有意に低値であり、サルコペニア患者は非サルコペニア患者と比較して6分間歩行距離、健康関連QOLにおける身体的スコアおよび役割-社会的スコアが有意に低値であった。 本邦における肺移植待機患者のフレイル・サルコペニア有病率は高く、フレイル・サルコペニアを有する患者の身体機能や健康関連QOLは低下していることが明らかとなった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
これまでの肺移植前後におけるフレイル・サルコペニアに関する報告は欧米諸国のデータに限定されていた。本研究は、本邦において推奨されている診断基準に基づいてフレイル・サルコペニアの調査を行い、その有病率およびその臨床的意義についての実態を明らかにした初めての報告である。フレイル・サルコペニアは本邦における肺移植患者においても重要な病態であることが明らかとなったことから、それらの発症予防や改善に向けてリハビリテーション等による治療介入が重要であると考えられた。
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