Project/Area Number |
23K00041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
下嶋 篤 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (40303341)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 図的表現 / 推論 / 形式意味論 / 情報 / チャンネル理論 |
Outline of Research at the Start |
地図、線画、グラフ、チャート、連結図など、図的な表現を用いた説明は、図がうまく機能して成功する場合と、図が逆効果になって誤った理解を促進する場合がある。本研究の目的は、言語的表現と対比される図的表現の意味的特性に着目し、図的表現が説明の成否にこうした影響をもつ理由を明らかにすることである。とくに、図の構造に対する異なった見方が、異なる情報の読み取りや異なる方向の推論を駆動する現象に着目し、そのメカニズムを解明する。そのために、図の異なる見方、情報の読み取り、特定方向の推論の駆動という要素を捉えるのに適した集合論に基づく分析枠組みを構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ケンブリッジ大学計算機科学ラボラトリーと、スタンフォード大学言語情報研究センターにて、本課題に関する共同研究を実施した。主たる成果は、①構築中のモデルの利点の明瞭化、モデルの精緻化にあたっての課題の明瞭化、代替論理の理論を展開する上での課題の明瞭化、である。 このうち①は、本研究の構築するモデルが図的表現の意味論的研究を行う上でとくに重要な要件を満たしている点で、当モデルの利点が明らかになったことを指す。その成果は、ケンブリッジ大学計算機科学ラボラトリーのMatja Jamnik教授、Daniel Raggi 研究員、元ブライトン大学計算機科学科准教授Gem Stapleton氏 との会合(7月7日、7月27日)や、ルーヴェン・カトリック大学言語学科Hans Smessaert教授、同大学哲学科 Lorenz Demey教授との会合(8月7日)にて提案し、好意的に受け入れられた。 ② は、モデルを一定程度数学的に精緻化したものを、Stapleton 氏との会合(7月25日)、Smessaert 教授とDemey教授との会合(8月9日、8月11日)、さらに、カリフォルニア大学ロサンゼルス校哲学科Gabriel Greenberg 准教授とスタンフォード大学言語情報研究センターDave Barker-Plummer上級研究員との会合(9月29日)で発表したところ、精緻化の方向に大きな問題はないことが確認でき、かつ、今後取り組むべき課題も明確になったことを指す。 ③ は、報告者が構築を目指す、代替論理の理論の原型をスタンフォード大学言語情報研究センターで開催されたIconicity and Cognition Workshop(9月21日)にて発表したところ、理論の動機付けの方法と、理論がカバーできる範囲の特定において、いくつかの重要な課題が明らかになったことを指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
図の構造に対する異なった見方が、異なる情報の読み取りや異なる方向の推論を駆動する現象に着目し、その機序を問うのが本研究の目的あり、そのために、Barwise と Seligman が提示した3つの構造である、「分類」、分類の間の「情報射」、そして分類の上に成立する「局所論理」を組み合わせたモデルを構築することを本研究の課題として設定している。それを踏まえると、提案モデルの利点が明瞭となり、モデルの精緻化にあたっての課題が分かり、それに基づく理論を展開する上での課題も明瞭になったこと(「研究実績の概要」を参照)は、初年度としては当初の計画以上の進展であったと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
モデルの精緻化と理論の展開において、2023年度に明らかになった課題に基づいて、本年度の研究を進めていく。具体的には、スタンフォード大学言語情報研究センターDave Barker-Plummer上級研究員と著作の共同執筆を進めており、これを駆動力として課題の解決に取り組む。また、2023年度3月に「図の理論と利用に関する国際学会」(Diagrams 2024)に共同執筆の論文の発表を申請しており、その場を通じて関連研究者と交流し、モデルと理論のさらなる発展に取り組む。
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