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A General Study concerning the Formation and Development of Anthropology in Ancient Greece

Research Project

Project/Area Number 23K00043
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

中澤 務  関西大学, 文学部, 教授 (10241283)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2028-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2027: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Keywords古代ギリシア / 人間学 / ノモスとピュシス / 紀元前五世紀 / ノモス / ピュシス
Outline of Research at the Start

「人間学」は西洋近代以降に確立されたものとみなされることが多いが、実際には、紀元前五世紀において、ソフィストたちの思想を核として、人間学と呼びうる思想が成立し、豊かな論争が展開されている。哲学史におけるこの重要な側面の軽視は、不十分な歴史理解に由来しており、その再検討が必要である。
本研究では、この古代ギリシアの人間学の形成過程を、具体的な論争の解明を通して明らかにするとともに、その後の哲学への影響を考察し、その全貌を解明する。
そのために、①古代ギリシア人間学の形成過程の総合的解明と、②その継承と発展をめぐる研究という2つの課題について、計6つの個別的研究テーマを設定し、展開していく。

Outline of Annual Research Achievements

一年目である令和5年度は、五年間の研究のための基礎的な準備作業を実施するとともに、研究計画における前半の段階である「①古代ギリシアにおける人間学の形成過程の総合的解明」にとりかかり、紀元前五世紀に展開した人間をめぐる論争が人間学として形成されていく過程の解明に着手した。この研究は、いわゆる「ノモスとピュシス」の問題をめぐる三つの論点から構成されるが、今年度は、そのうちの「[研究1]ノモス(法・慣習)をめぐる伝統的概念の形成過程の解明」を中心に研究をおこなった。具体的には、当該テーマをめぐる重要な思想家として、「アテナイのソロン」をめぐる資料の考察をおこなったほか、紀元前五世紀における政治思想をめぐる主要な研究を整理した。以上の研究により、紀元前五世紀以前の伝統的なノモスをめぐる思想が、紀元前五世紀に形成されていった人間観に影響を与えており、それがこの時代の人間学的視点の形成に深く寄与しているという事実をあきらかにすることができた。また、以上の研究に加えて、「[研究2]人間のピュシス(自然的本性)をめぐる考察の展開の解明」に関わる研究として、紀元前六世紀の哲学者コロフォンのクセノファネスにおける人間的知の概念をめぐる研究を実施した。クセノファネスはこの時期の人間観の転換に大きな影響を与えた思想家であるが、人間的な知をめぐる彼の思想が、それ以前のホメロスやヘシオドスにおける人間観を踏まえて、それを乗り越えようとしたものであったこと、また、そうして形成されたクセノファネスの新しい人間観が、その後のソフィストたちにおける経験主義的な人間的知識の理論に流れ込み、その形成に大きな影響を与えていることがあきらかとなった。なお、クセノファネスをめぐる研究については、2023年12月に論文として発表している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究はおおむね当初予想した通りに展開しており、不可測の事態は生じておらず、予想された結論に向けて順調に進展している。本研究は、全部で6つの研究テーマによって構成され、段階的に研究を進めていく計画となっているが、そのうち、初年度においては、[研究1]と[研究2]に着手し、一定の成果を得ることができた。今年度の研究成果から見て、次年度以降、継続する研究を順次進めていけば、不可測の事態が生じない限り、五年以内に予定された研究を完遂できるものと予想できる。

Strategy for Future Research Activity

本研究は、予定通り順調に進展しており、次年度以降も6つの研究テーマを順次展開していくことで、当初の計画通り研究が完遂できると予想される。次年度以降は、研究体制をより充実させ、より効率的に研究を進めることで、計画以上の成果を上げられるように研究を推進させていく方針である。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] クセノファネスと知2023

    • Author(s)
      中澤務
    • Journal Title

      関西大学文学論集

      Volume: 73-3 Pages: 57-79

    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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