Project/Area Number |
23K00047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01020:Chinese philosophy, Indian philosophy and Buddhist philosophy-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
古勝 隆一 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40303903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富 嘉吟 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (00802696)
内山 直樹 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (20449284)
白須 裕之 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (30828570)
王孫 涵之 弘前大学, 人文社会科学部, 助教 (40975380)
竹元 規人 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (80452704)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 『玉燭宝典』 / 年中行事 / 逸存書 / 日本古写本 / 玉燭宝典 / 文献学 / 写本研究 / 類書 |
Outline of Research at the Start |
隋の学者、杜台卿の著作『玉燭宝典』に関する基礎的研究をおこなう。同書は、中国の年中行事を総合的にまとめた著作であり、中国思想史・文化史研究に資する非常に豊富な引用文と情報を具備している。しかしながら、いまだ学術的な利用に耐える整理がなされていない現状にある。 本研究は、日本の南北朝時代に書写された古写本を適切に整理し、本文研究に基づき詳しい注釈を施す作業を通じ、この貴重な資料の広く利用可能なものとして提供することを目指すものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中国隋代の学者、杜台卿(とだいけい)の著作『玉燭宝典(ぎょくしょくほうてん)』の基礎的な研究を目指すものである。同書は、中国の年中行事を総合的にまとめた著作であり、中国思想史・文化史研究に資する非常に豊富な引用文と情報を具備している。また、日本の年中行事にも、大きな影響を与える著作としても知られる。同書の重要性・貴重性はよく認識されているものの、いまだ学術的な利用に耐える整理がなされていない現状にある。本研究は、日本の南北朝時代に書写された古写本(前田育徳会尊経閣文庫蔵)の『玉燭宝典』を適切に整理し、本文研究に基づき詳しい注釈を施す作業を通じ、この貴重な資料の広く利用可能なものとして提供することを目的とする。 本年度は、本研究にとって第一年目であり、本研究の問題意識を明確化するため、全10回の研究会を開催し(2023年4月18日・5月16日・6月20日・7月18日・10月24日・11月21日・12月19日、2024年1月16日・2月20日・3月19日の全10回)、まず、前半期(2023年4月18日の回から、同年7月18日の回まで)においてはさまざまな角度から『玉燭宝典』に検討を加えた。 それにより、書写された文字をどのように研究し、どのように電子化してゆくのかについて大体の方針を 立てることができ、また日本に伝承された漢籍の取り扱いについて、基本的な認識を得ることができた。 さらに後半期(2023年10月24日の回から、2024年3月19日の回まで)において、巻一(全十一巻のうち)の大部分を読解し、基礎的な整理を施すことができた。同書に引用された漢籍(伝存文献および佚書)について、担当者が資料を作成し、詳しく検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究においては、『玉燭宝典』の電子的な整理を含む、多面的な理解を目指しているが、当該年度における研究会の開催を通じ、そのための方針を明確化しつつ、さらにそれを踏まえ、巻1の初歩的な整理をおこなうことができた。おおむね順調に進展しているものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、巻2から巻12までの初歩的な整理を順次進めることとする。 また、整理するために必要がさまざまな文献学的な問題を解決するため、いくつかの問題に分割して考察を加えることとするが、当面の問題として、『玉燭宝典』に引用されている古籍と、現存のそれら古籍との比較検討を通じて、両者の隔たりをどのように考え、整理に向かうべきか、方法論を固めてゆきたい。
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