Impact of the disappearance of Shinto shrines on the sustainability of local communities
Project/Area Number |
23K00069
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
冬月 律 麗澤大学, 経営学部, 准教授 (70726950)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | コロナ禍 / 人口減少 / 神社神道 / 実態調査 / 宗教意識調査 / 当事者研究 / 過疎化 / 社会変動 / 神社消滅 |
Outline of Research at the Start |
過疎化・少子高齢化の状況下において、長期に渡って緩やかに衰退するとされた神社神道に対する未来予測は、コロナ禍という未曾有の危機的状況に直面し、近年の当該研究の関連学界においても注目されている。しかし、どのような点が維持され、変化したかを判断する具体的なデータを示す研究は少ない。 本研究では、人口減少と高齢化が加速度的に進む中、内部力・外部力との協働の見通しも立てづらい状況下で、地域に対して神社はどのような役割を果たしてきて、今後果たし得るのかを、宗教者や祭祀集団の当事者に注目した実態調査を通して宗教社会学的に分析・検討していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
初年度にあたる2023年度は、コロナ禍の影響に関する基礎データ収集および分析を行った。また、資料収集と分析を進めつつ、2年目以降の調査対象地の選定に関する検討や調査票調査の予備調査準備をも進めた。 具体的には、神社神道をはじめとする仏教教団、キリスト教団などの宗教教団がコロナ禍における実態調査データ、教団が発行する機関誌、新聞・雑誌などで報じられた記事などを収集し、内容分析を進めた。 一方で、調査地選定については、実地調査と調査票調査別に対象地を分ける方向で進めた。その背景には、前科研(19K12957)における調査地選定や調査方法の柔軟な対応が挙げられる。前科研は本課題研究の先駆的研究であり、対象地域は高知県や新潟県であったが、高知県は対象地での新型コロナウイルス感染症がある程度収まったにもかかわらず、超高齢社会であることから感染症への脅威や地元住民以外の余所者による現地調査に抵抗が残っていた。また、新潟県についても昨年度の能登半島地震による被害状況が対象地域にも及び、調査研究の見通しが立たない状況が現在も続いている、などの事情を考慮しながら、できる限り課題研究の目的を達成させるべく、調査地や調査方法の代替案や工夫を行なった。こうした予測不能の事態が本課題研究にも起こる可能性を考え、応募当時の対象地である埼玉県、長野県のほかに、調査協力者であり神社関係者の奉職先のある静岡県を新たな対象地として加える形で研究を進めることにした。 以上のように、基礎資料の収集と分析を行いつつ、対象地選定や調査票調査準備も着実に進んでいるなど、初年度の研究計画通りにスタートを切ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請段階の計画では、初年度にあたる2023年度に実施した基礎データ収集と分析、2年目以降の調査対象地の選定に関する検討および調査票調査の予備調査準備が実施でき、おおむね順調に進展した。 とくに、対象地の長野県、静岡県に関しては神職や神社関係者などの調査関係者とウェブ会議やSNSなどの対応にも比較的に容易であり、そのおかげで随時情報交換ができたことは今後の研究目的遂行に大いに役立つと考える。なお、初年度につき、目立った発見や成果はないが、得られた情報はデータ化するとともに、成果の一部は多方面の研究者・関係者からの意見を取り入れるために、研究成果を関連研究会で報告することも実施できた。 以上のとおり、2023年度については、次年度の2024年度に向けた作業を十分に展開することができたと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に引き続き、先行研究・関連研究等の文献調査と現況調査などの基礎データ収集・分析しつつ、調査対象地域において、神社の実施通じこの衰退が信仰継承と地域の維持・活性化に影響する要因を把握するための調査票調査の予備調査を計画・実施する。また、得られた成果は、関連団体および関係学会等で発表・公開していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)