Project/Area Number |
23K00075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
江川 純一 明治学院大学, 国際学部, 研究員 (40636693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 倫明 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (30308928)
久保田 浩 明治学院大学, 国際学部, 教授 (60434205)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 宗教学学問史 / 神観念 / 比較宗教 / 一神教 / 多神教 / 最高存在 / 宗教概念 / 学問史 |
Outline of Research at the Start |
キリスト教の宣教の過程で生まれた「一神教」、「多神教」の概念が、19世紀以降の「宗教」をめぐる学問的言説にどのように受け継がれたか。また、一神教の神を包含する「最高存在」概念と「一神教」、「多神教」両概念の関係はいかなるものか、そして「最高存在」概念どのように受容されたか、テクストの読解とコンテクストの分析により、「宗教」概念を対象とした学問の新たな系譜を明るみに出す。
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Outline of Annual Research Achievements |
宗教学の歴史に関する研究書の翻訳を、研究分担者(久保田)と研究代表者(江川)が編者を務め刊行した(エリック・J・シャープ『比較宗教学』、国書刊行会)。両者は共著という形で解説「宗教の比較研究の来し方と行く末」も担当した。キリスト教文化圏(一神教文化圏)における他宗教(含多神教)理解の一事例として本研究課題の第一の成果となる。 また最高存在論に関しては、研究代表者が日本宗教学会にてペッタッツォーニの議論の変遷をめぐる発表を行った(「ペッタッツォーニの最高存在論――その意義と可能性」)。さらに、ファシズム期のイタリア宗教史学における論考でも、ペッタッツォーニの学問史理解という観点で本研究課題が生かされている(「ファシスト政権下のイタリア宗教史学」、『宗教研究』)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オンラインと対面での研究会をそれぞれ一回ずつ実施し、宗教学の歴史における神観念論をめぐる諸問題を確認したうえで、各自の領域(江川:イタリア、英国。奥山:英国、アメリカ。久保田:ドイツ、オランダ)に取り掛かった。
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Strategy for Future Research Activity |
欧州の図書館・アーカイヴにおける一次資料の収集、研究会における意見交換を実施したい。また、研究代表者は現在、イタリア宗教史学における神観念論をめぐる翻訳書とその解説に取り組んでおり、本研究課題による文献収集を最大限に生かす予定である。
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