Project/Area Number |
23K00078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
井上 幸治 佛教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (70816777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 知彦 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20596613)
長村 祥知 富山大学, 学術研究部人文科学系, 講師 (90785429)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 資料調査 / 目録作成 / 庶民信仰 / 真如堂 |
Outline of Research at the Start |
真正極楽寺真如堂(以下、真如堂)が所蔵する文化財(美術工芸品・古文書等)の調査を実施する。真如堂には、未調査の文化財が数多く残されており、その資料目録等の基礎データを整備する。 近世以降の真如堂は、女人信仰や十夜念仏のような庶民信仰で知られている。しかしそのような有り様は、創建当初からのものではなかった。本研究により、真如堂がいかにして庶民信仰を軸とする寺院へと転換していったのかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
真正極楽寺真如堂(京都市左京区)において、所蔵されている宝物類・古文書の調査を実施した。調査は、井上(研究代表者)・石川・長村(共に研究分担者)をはじめ、協力者数名とともに、寺院境内の施設で行った。 美術工芸品の調査は、12回実施した。はじめに取りかかったのは、宝物として元来は宝蔵に納められていたものである。そのうち長持に入っていた分は、既にほぼ終了している。長持分以外には、「仮函」と呼んでいる宝物が多くあり、それらの調査を進めた。目録は、現状の区分にしたがって、エクセルを用いて作成した。目録には、名称・年代・制作者・法量などの情報を記録し、簡易な記録撮影も行った。また宝物の中には越後屋三井家ゆかりのものも多いことから、その分野に詳しい専門家に東京から調査に参加してもらうこともあった。宝物の調査はほぼ終了し、現在は、確認作業を進めている。 古文書の調査は、11回実施した。古文書は、宝蔵に納められており、棚やダンボール箱、プラスチックケースなどに入っていたため、必要に応じて適切な専用箱(寺側で準備)へ納めなおした。こちらも現状の区分にしたがって、エクセルを用いて目録を作成した。目録には、名称・年代・差出・宛先・形状などの情報を記録したが、一部を除いて、撮影はできていない。古文書の調査は、当初予定していた近世分は終了した。だが調査を進めていく中で、近代資料の中に古い時代の古文書が混在していることが多く見られることがわかり、近代資料の整理作業も必要と判断したものに限定して、進めている。 古文書の内、江戸時代の日誌の翻刻を以前より進めているが、元禄五年(1692)の日誌を翻刻し、公表した。 全体として、研究の基礎となる情報を、計画通りに収集できている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の作業は、美術工芸品(宝物)と古文書(近世文書)の調査を予定していた。 美術工芸品(宝物)の調査は、当初の想定よりも点数が増加したため、遅れぎみであるが、目録作成はすでに終了し、現在は確認作業を進めている。これにより、法量、撮影などの記録漏れを補っている。 古文書(近世文書)の調査は、当初の想定よりも進んでいる。ほぼ終了したが、当初は整理を予定していなかった近代資料群にも、近世文書の混在していることが判明したため、必要と判断した近代資料群の整理作業を進めている。 全体としては、おおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
美術工芸品の調査は、宝物の調査が年度前半に終了する予定。その後は、本堂の調査に移る。本堂内には、いまだ未調査の器物も多く、また多数の位牌や仏像など、取り扱いに注意を要する資料が数多くある。そのため、必要に応じて専門業者に補助を求めることも見込まれた。令和5年度の支出において、繰り越し分を残したのは、そうした専門業者への費用が見込まれたからである。 古文書の調査では、年度中に調査を終える予定。その後は、必要なものについて翻刻・撮影を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)