Project/Area Number |
23K00093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01040:History of thought-related
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
弘田 陽介 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (60440963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中津 功一朗 大阪城南女子短期大学, その他部局等, 教授(移行) (30454606)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | デジタル・ヒューマニティーズ / 顔認識・感情認識 / ドイツ啓蒙主義 / J.K.ラヴァター / 観相術 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、顔認識・感情認識のツールを、歴史的なイラスト入りのテキストに適用することで、これまでの著作ごとの解釈にとどまらない啓蒙期の歴史的な知の布置を明らかにすることを目的とする。具体的には、18世紀近代市民社会成立期にドイツ語圏で数多く出版された銅版画の図版入りの啓蒙書をデジタル・ヒューマニティーズの手法で解析し、さらに図版とテキストとを関連付け、データベースを作り上げ、新たな解釈を発見していく。このような表情と感情をつなぐ人文学の文化をどのように検証していくのか、またこれまでの人文学の手法によっては得られなかった文化の布置は明らかにできるのかを学術的な問いとしてこの研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
代表者の弘田は、基礎文献の読解と訳出に関わった。本研究の中心となるテキストはBasedow,J.B.: Elementarwerk mit den Kupfertafeln Chodowieckis u.a.,Band 1,2, [Orig.1774]、Lavater,J.K., Physiognomische Fragmente,1984, Stuttgart[Orig.1774]であり、これらのテキストの文章部と図版部についての意味解釈を本年度は行った。18世紀後半という時代における、表情・性格のもつ意味についてまとめる作業を行い、先行研究と照らし合わせながら位置付ける作業も行っている。また、Lavaterについてのアーカイブを有し、研究の蓄積を行っているチューリッヒ大学の研究施設を訪問し、今後の研究協力について打診している。 弘田は、これらのテキストおよびそれに関わる教育思想史の研究として、論文(査読有り)2篇と国際学会での発表を1件行った。 研究分担者の中津は、デジタル・ヒューマニティーズの基礎研究として、近年の手法や研究についての情報収集を行った。この基礎研究につながる保育におけるデータの取り扱いについて、共著論文1篇を執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね予定通り研究遂行できている。本年度はこの研究の直接的な成果というよりは、基礎研究にあたる部分を弘田が発表を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度においては、これまでの基礎研究の成果を融合し、実際にテキストの読み込み(機械学習、ディープラーニング)を、SONY社のNeural Network Consoleを用いて行っていく。実際の解析の様子を検討しながら、内外の学会・研究会などに参加し、最新の分析手法を取り入れることも考えている。
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