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閉鎖型屋内庭園をかたちづくる新しい美的関心と欲望

Research Project

Project/Area Number 23K00138
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
Research InstitutionKyoto University of Education

Principal Investigator

山内 朋樹  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (10769318)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Keywords閉鎖型屋内庭園 / 庭園 / 温室 / 水晶宮 / ジョセフ・パクストン / 植物園 / 美学
Outline of Research at the Start

現在、世界では閉鎖環境内に気候もろとも植生を疑似的に再現する庭園風施設が次々とつくられている。本研究は、この「閉鎖型屋内庭園」とでも呼ぶべき施設を新しいタイプの庭園として庭園史に位置づけることを試みる。概要としては本施設を1. 新たな庭園として理解し、2. その背景にある美的関心や欲望を明らかにし、3. 歴史的、思想史的背景を理解することにある。調査方法は大きく以下2点。
1. フィールドワークによる現地調査と書籍等の文献調査から対象を精確に描出する。
2. 庭園史的、思想史的系譜を明らかにすることでいかなる美的関心と欲望がこの施設を駆動しているかを理解し、庭園史に位置づける。

Outline of Annual Research Achievements

本研究の調査対象は、近年世界各地でつくられている「閉鎖型屋内庭園」とでも呼ぶべき施設群である。巨大ドームによって外部環境から切り離した空間のなかに、施設所在地とは異なる気候(気温、湿度)と植生を実現するこれら商業施設の来歴を調査し、庭園史に位置づけることが本研究の目的である。初年度となる令和5年度はこの施設を新たな庭園として理解するための準備期間として設定している。
具体的にはこれら閉鎖型屋内庭園の技術的な起源と想定される温室とガラス建築の文献を集め、歴史的事実をおさえることに集中した。こうした起源を理解することは重要だが、現在の閉鎖型屋内庭園が商業施設として展開していることを考えると、第1回ロンドン万博で温室技術をもとにして巨大なイベント用ガラス建築へと展開してみせたジョセフ・パクストンの存在がきわめて重要な転回点になるだろう。彼自身が庭師でもあったことを考えあわせるなら、温室を媒介とした庭園とガラス建築の合流地点を理解するためにも、次年度以降も引き続きこの庭師と水晶宮についての調査を継続していきたいと考える。
現在世界各地に出現している閉鎖型屋内庭園の資料についても並行して集めはじめてはいるが、それらの文献については海外での現地フィールドワーク調査を終えて充分に施設の現状を理解した上で集中的に読解を進めたい。ただし初年度から予定していた現地フィールドワーク調査については、学務との関係で長期的に調査できるタイミングが見つからず、初年度は見送ることとなった。来年度以降積極的に調査を進めていきたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

「研究実績の概要」で示したとおり初年度となる令和5年度は準備期間にあたるため、研究状況にそれほどの遅れがあるわけではない。とはいえ、初年度に実施するはずだった海外での現地フィールドワーク調査を見送ったため「やや遅れている」とした。他方、文献収集および読解についてはとくに問題なく進んでいるので、2年目については1回でもフィールドワークを実施し、現地での状況調査や資料収集を行うことを重視したい。

Strategy for Future Research Activity

2年目となる令和6年度は主要文献の読解を開始することを予定している。文献調査で重要なのは、初年度に注目したパクストンおよび水晶宮関連の文献がまだ充分ではないため、それら文献の収集と情報整理に集中したいと考えている。
また、初年度実行できずに出遅れてしまった海外での現地フィールドワーク調査については可能な期間を見つけて実施したいと考える。閉鎖型屋内庭園が商業施設としてどういった利用状況にあるのかを現地調査から具体的に理解し、記録することは本研究のきわめて重要な柱であり、現地でしか入手できないパンフレット等も重要な参考資料になると思われる。その上で、初年度に進めてきた文献からの理解と突きあわせながら、実際の施設とそれを位置づける理論とのあいだに整合性があるか、研究方針の修正が必要かどうかについて最終的な検討をおこなう。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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