Project/Area Number |
23K00174
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01060:History of arts-related
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
羽藤 広輔 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (60466993)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 伝統論 / 伝統論争 / 建築家 / 言説 |
Outline of Research at the Start |
現代日本の建築家は「伝統」をいかに捉え、いかに継承すべきと考えたのか。2010年代は、東京オリンピック開催決定を契機に、新国立競技場プロポーザルにおいても「日本らしさ」が審査の基準になる等、建築意匠における「伝統」が改めて注目され、様々なその理解のあり方が示された時期であった。一方、そこで提示された伝統理解のベースとなった事象として「1950年代の伝統論争」が挙げられるが、その総括は十分になされたとは言えない。よって本研究では、1950年代の伝統論争を再考し、これまで指摘されてこなかった側面を明らかにしつつ、2010年代の伝統理解の分析を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、1950年代および2010年代の建築家の伝統論の関する資料の収集、整理を行った。また1950年代の堀口捨己、丹下健三による伝統論について、分析を行った。具体的は以下の通りである。1)1950年代の『新建築』、『国際建築』、『建築文化』、その他伝統論関連書籍等の資料収集を行った。2)2010年代の『新建築住宅特集』、その他伝統論関連書籍等の資料収集を行 うとともに、2010年代の『新建築』を対象に伝統論に該当または関連する言説の探索を行った。3)2010年代の主要建築家について著作リストを作成し、該当する資料の収集・整理を行った。4)1950年代の丹下健三の伝統論について、揺れ動いた桂論等、その言説にみる論旨の変遷について整理を試みた。5)1950年代の堀口捨己の伝統論の展開について、当時の数寄屋批判の影響等、その言説の分析を行い、論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1950年代および2010年代の建築家の伝統論に関する資料の収集、整理等、順調に進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、1950年代および2010年代の建築家の伝統論に関する資料の収集、整理を行うと共に、収集を終えた研究対象については、言説の抽出、分析を進める。
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