Project/Area Number |
23K00239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
山口 悦子 (中上悦子) 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60369684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由井 武人 京都芸術大学, 芸術学部, 非常勤講師 (00796360)
新田 雅彦 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(准教授) (10411349)
上田 英一郎 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(教授) (40360036)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 患者・家族参加 / アーツベイスドラーニング / 次世代育成 / アーツ・ベイスド・ラーニング / 患者安全 / 患者家族参加 |
Outline of Research at the Start |
芸術や創造的な表現の手法を応用した教育・学習形態をアーツ・ベイスドラーニング(ABL)という。本研究では、既存の患者参加の諸活動に対する理解や共感を高めるABLプログラムを開発し、学生・一般市民・病院職員等を対象に実施して、参加者の医療や患者参加に対する認識・理解・共感・行動に及ぼす影響を検証・例証し、ABLプログラムの有用性や限界を探索する。芸術の手法やABLを患者参加の促進支援に応用した研究例は無いが、本研究ではWHOが掲げる「患者・家族・地域社会と医療提供者との間のパートナーシップを可能にする環境整備」を目標として、患者参加促進におけるABLの応用可能性の開拓と新規知見の蓄積を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
芸術や創造的な表現の手法を応用した教育・学習形態をアーツ・ベイスドラーニング(ABL)といい、海外では医学教育や患者教育、患者安全教育の実践例も蓄積されているが、国内の報告事例は殆ど無い。これまで研究者らは普及可能な患者安全教育用のABLプログラムの開発に着手し、応用演劇・メディアアートを応用したオンライン用プログラムを開発して、その効果を検証してきた。本研究では、既存の患者参加の諸活動に対する理解や共感を高めるABLプログラムを開発し、学生・一般市民・病院職員等を対象にプログラムを実施して、参加者の医療や患者参加に対する認識・理解・共感・行動に及ぼす影響を検証・例証し、ABLプログラムの有用性や限界を探索する。芸術の手法やABLを患者参加の促進支援に応用した研究例は無いが、本研究ではWHOが掲げる「患者・家族・地域社会と医療提供者との間のパートナーシップを可能にする環境整備」を目標として、患者参加促進におけるABLの応用可能性の開拓と新規知見の蓄積を目指す。②患者参加の促進/阻害要因を探索する。本研究は4年間で計画した。研究チームは、定期的にオンラインでミーティングを行い、クラウドを活用して計画・準備・実施を行う。初年度2023年度は、毎月定例のミーティングを開催し、既存の患者参加を促進する諸活動の支援を目的としたABLプログラムに関するアイデアを検討しながら、実施するプロジェクトを絞った。①高校生を主体とした患者・家族参加促進プログラムの研究、②医療的ケア児の通所施設における子ども・家族・保育士・医療者の協働プログラムに関する研究を計画した。次年度は、①、②を中心に実践とプログラム開発やデータ収集、学会参加を行う。国際アドバイザーとともにオンラインで国際ミーティングに参加し、意見交換を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、毎月1回定期的なミーティングを開催し(計12回)、研究計画を検討できた。まず、対象の施設、対象者、受け入れ態勢などについてニーズや受け入れ状況について調査を行った。その結果、授業の一環として取り組みたいという高等学校と、医療的ケア児とその家族、支援する保育者等をエンパワメントしている施設で、プロジェクトを検討したいという申し出があった。申し出のあった高校は分担者の所属する大学と同じ法人で、医学部・医学部附属病院も併設している。医療的ケア児の施設は、施設長を研究協力者に加えた。また施設を研究協力施設として登録する予定である。施設の選定とプロジェクトの概要は設定できたが、倫理審査が完了していない。次年度可及的速やかに倫理審査を完了し、データの二次利用や収集が行えるように準備する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目となる2024年度は、毎月1回定期的なミーティングをオンラインで継続する。またインテンシブな議論を行うため、適宜、対面の研究会を開催したい。まず、協力施設が決定したのでデータの二次利用およびフォーカスグループインタビューなどの調査に関する倫理審査を完了する。並行して、昨年度選定した2施設について、各施設の業務に参与しながら調査方法とデータ収集方法を具体的に決定する。高校のプロジェクトで授業協力として行ったパイロットの分析結果を医療の質・安全学会で報告する。またパフォーマンス心理学の国際交流会であるPerforming the World(オンライン開催)に企画を提案し、世界のPatients & Families engagementの状況について情報交換する予定である。
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