Project/Area Number |
23K00303
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
|
Research Institution | Seisen University. |
Principal Investigator |
佐伯 孝弘 清泉女子大学, 文学部, 教授 (40255956)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 和人 関東学院大学, 国際文化学部, 教授 (30613971)
杉本 和寛 東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (40282545)
倉員 正江 (長谷川正江) 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70307817)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2027: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | 浮世草子 / 落書 / 井原西鶴 / 八文字屋本 / 風流曲三味線 / 魂鍛金衣鳥 / 籠耳 / 蘇生譚 / 近世小説 |
Outline of Research at the Start |
井原西鶴以降の浮世草子につき、研究文献目録作成や翻刻・注釈作業などの基盤研究を行うと共に、実事件や世相の取り込み、他ジャンルとの関係の考察等の総合的な研究を行い、浮世草子の専門的学術誌を刊行する。研究文献目録は索引機能を整備させてwebで公開し、学術誌は研究期間に創刊号から3号まで刊行する予定。
|
Outline of Annual Research Achievements |
予定していた研究作業毎に分けて述べる。 (1)「浮世草子作品と、他ジャンルや書肆・実事件・伝説等との関係の検証」の作業については、佐伯が苗村丈伯作『籠耳』(貞享4年〔1687〕刊)と笑話との関連につき考察し活字化した。また、佐伯が浮世草子を含めた日本の古典文学における〈蘇生譚〉について、信仰や風俗との関連から考察し、韓国の檀国大学校日本研究所の国際学術大会においてオンライン発表を行った。倉員(長谷川)が同じ檀国大学校日本研究所の国際学術大会において、宝永年間(1704~1711年)における災害とそれに纏わる落書と浮世草子の関係に関して考察しオンライン発表を行った。 (2)「浮世草子研究文献目録の作成」の作業は、昭和45~60年分の文献について、浮世草子研究会会員の協力の下、キーワード抽出作業を進めた。 (3)「作品の翻刻と注釈」の作業は、隔月のペースで例会を開催し、前年度よりの継続していた都の錦作『御前於伽』(元禄15年〔1702〕刊)の本文翻字及び注釈を完了し、作者不明『魂鍛金衣鳥』(享保2年〔1717〕刊)の本文翻字及び注釈の作業に入った。 (4)「長谷川強氏旧蔵浮世草子複写物の整理・製本と公開」の作業は、180点程の資料のうち、60点程の確認と製本を行った。 その他、予定していた作業のうち、「専門学術誌『浮世草子研究』の刊行」は実現できず、「浮世草子研究文献目録の公開」は、中途段階(未定稿)の形でWeb公開すべく文学通信社に交渉し準備に入ったものの果たせなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
佐伯をはじめとした研究分担者各人が勤務大学で学長・学部長等の重職に就いており、校務過多のため十分な研究作業の時間を割けずにいること、及び研究作業協力をしてもらっている浮世草子研究会の会員が減少し、例会も諸事情から期待したほどの回数を開けなかったこと等が、作業遅引の原因である。
|
Strategy for Future Research Activity |
夏休みの長期休暇中に集中的に作業を行い、「浮世草子研究文献目録の作成」「作品の翻刻と注釈」「長谷川強氏旧蔵浮世草子複写物の整理・製本」「専門学術誌『浮世草子研究』の刊行」の諸作業を進めたい。浮世草子研究会会員の減少を受け、会員以外の研究作業補助者を探して、協力体制を補充することも考えている。
|