Project/Area Number |
23K00304
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
鈴木 俊幸 中央大学, 文学部, 教授 (00216417)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2027: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 書籍流通 / 書籍価格 / 売弘書肆 / 熊谷書肆 / 彫工 / 摺師 / 製本師 / 書籍文化史 / 書籍業者 / 書籍享受 |
Outline of Research at the Start |
近世後期から明治前半期までを対象とし、近世的書籍出版・流通機構(書物・草紙・貸本)がどのように時代とともに変化していったのか、どう時代を主導していったのか、また何によって変化、あるいは解体し、新たな機構がどのように整備されていったのかを正確に跡付けることによって、書籍の市場、すなわち読者層の変化を地域個別、また、全国レベルで捉えてみる試みである。また、これまで行ってきた書籍文化史研究を補訂して研究用資源となりうる成果として広く公表し、今後の書籍文化史研究、また関連する研究に寄与することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
当該研究のための史料の収集に注力した。すなわち、書籍流通・新聞雑誌流通の末端業者、および、彼らによる流通の具体的なところを明らかにする史料として、引き札等広告資料、注文等業者間のやりとりに関わる葉書類、また納品時の領収書類について、購入、また文書館等における写真撮影による史料収集をおこなった。巻末等に売弘の記事のある書籍、新聞・雑誌類を購入、また国立国会図書館をはじめとする各種機関提供の画像データベースより史料を収集し、既存のデータの充実を図った。 書籍価格の史料として上記領収書類から得られたデータを価格史料のデータに追記するとともに、すでに収集済みの備前国岡山書肆中嶋屋益吉発の書簡類の翻刻作業を進め、そこから価格情報を抽出し、データの補完作業を継続した。 彫工・摺師・製本師等書籍制作に関わる下職についても新たな史料を見付ける度にデータの補完を行った。 信濃国の書籍文化環境についてのデータを増補すべく、古書市場に出た関連史料や古典籍類を購入するとともに、松本市・安曇野市において史料収集を行った。 近世から近代への時代の変遷、地域における都市の役割の変遷、流通に関わるインフラの変化、また教育行政の変化の中で、書籍流通がどのように具体的に変化していくかをたどる事例研究として、武州熊谷に焦点を当てた研究を行い、その成果を「武州熊谷の書肆と書籍流通」という論文にまとめ、『紀要 言語・文学・文化』(中央大学文学部)133号(2024年3月)に掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多くのテーマを内包している研究であるため、それぞれのテーマごとに遅速は若干あるものの、それぞれ概ね当初計画どおり進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度同様の方法、すなわち、史料購入と資料調査によって書籍流通に関わる史料の収集を継続し、得られたデータを既存のデータベースに加えて増補を図ることとする。本年度はとくに広告資料類の収集に努めたい。 書籍価格についても、新たな史料の発掘に努め、同様にデータの充実に努めるとともに、利用しやすい形へのデータ組み替えを考えていく。 信濃地域の書籍文化環境に関わる史料の収集にも注力していくが、同時に公開に向けてのデータ整備にも着手していく。 前年度あまり進展させることができなかった書籍制作下職について、本年度はとくに製本師に関わる史料の収集に注力し、対象とする時代・地域を広く設定して、この業者についての研究をまとめることとする。彫工や摺師、また摺物所についても、新たな史料発掘に注力していく。
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