Mark Twain's Playing Indian and His Residual Identity as a White Southerner
Project/Area Number |
23K00367
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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Research Institution | Yamanashi Eiwa College |
Principal Investigator |
杉村 篤志 山梨英和大学, 人間文化学部, 講師 (70846667)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2027: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | マーク・トウェイン / 先住民表象 / ジェンダー表象 / 批評史 / ホモソーシャリティ / ドメスティック・バイオレンス / インディアンごっこ / アメリカ南部 / 先住民 / 南北戦争 / 人種 |
Outline of Research at the Start |
本研究は主に、マーク・トウェイン中期作品における「インディアンごっこ」の主題のうちに見いだされる暗喩的感受性とその自伝的含意を吟味して、トウェイン研究における「インディアン」と「南部」をめぐる批評的文脈を接続する。そのことを通して、トウェイン研究に新たな批評的視座を提示するとともに、歴史研究者フィリップ・J・デロリアが切り拓いたインディアン仮装史研究の領域横断的補完・再文脈化を目指す。アメリカン・アイデンティティの変容過程、南北戦争、先住民・黒人表象、ジェンダー表象等の問題圏を通して、関連する19・20世紀北米作家の小説作品の自伝的構築についても適宜再吟味する。
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Outline of Annual Research Achievements |
Mark Twain Studies誌(No. 6)に論文"Mark Twain 'Playing Indian': An Overview of His Appropriated Rhetoric of Victimization and Vengeance"を発表した。自己犠牲と復讐のジェンダー化された自伝的主題に焦点をあて、The Adventures of Tom Sawyer(1876)等の中後期テクスト群を、テクスチュアルな「インディアンごっこ」を通した文化的搾取と自伝的開示の相補的空間として再把握した。議論の過程では、「インディアン化」されたドメスティック・バイオレンスの主題が小説Tom Sawyerのなかに反映されている可能性を吟味した。また、『マーク・トウェイン 研究と批評』22号にて論文「南北の境界線、境界線上の南部-マーク・トウェインとオリヴィア・ラングドンのテクスト生成的対話-Following the Equator草稿の自伝的測深」を発表した。同稿ではEquatorテクスト生成過程において、残余的南部白人としてのトウェインのアイデンティティ不安と人種問題・ジェンダー問題が複雑に交錯する様相を明らかにした。あわせて、1890年代のトウェイン書簡に見いだされるホモソーシャルな欲望が、20世紀前半の有力な男性批評家・伝記作家らによって継承・拡大視され、ラングドンの過小評価に繋がってきた歴史的経緯を再文脈化した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
Mark Twain Studies(No. 6)および『マーク・トウェイン 研究と批評』22号での論文発表を通して、国内外の同分野・関連分野研究者から多くの有益なフィードバックを得ることができた。研究遂行にあたっては、カリフォルニア大バークレー校Mark Twain Papers & Projectおよび同アーカイヴ編集者Benjamin Griffin氏から、草稿資料の細部や収集・編纂状況の確認等、貴重な支援を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
継続して関連調査を行いながら、国際学会での研究報告を論文化していきたい。また、日米比較文学・文化論的視点からもトウェイン作品を再吟味したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)