Project/Area Number |
23K00577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02080:English linguistics-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
早瀬 尚子 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 教授 (00263179)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 主体化 / 主観化 / 談話標識化 / 構文化 / 構文 / 対人関係 / 主観性 / 間主観 / 談話標識 |
Outline of Research at the Start |
2つの事態を結び表現する際、「発見のシナリオ」のような、発話者が事態描写に深く関与する捉え方を各言語がどこまで許容するか、言語により制約が見られるか、またそこから派生する意味変化が言語によってどこまでどのように許されるか、について調査検討する。対応する日本語表現との比較を出発点とし、英語と日本語以外の言語での類似表現の比較へと進め、最終的には多言語的な比較や翻訳論・類型論的提言へと発展させる。また言語変化を許す環境の違いが言語的類型とどのように相関性を持つのか、を明らかにすることも課題となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究テーマである懸垂分詞由来の表現の間主観的かつ談話標識的な使い方について、カウンセリングをターゲットとし、その中で使用されているるインタラクションを中心としたデータを基に研究を進めた。 懸垂分詞由来で談話標識化に向かうと考えられる事例がどのような場面で使われているのか、その意味分化の使用傾向や使用パターンについての調査を進めた。昨年から見えてきた特徴として、特にクライアントの思考の変容を積極的に誘導するときには前置型の懸垂分詞由来表現を、またクライアントに補足的な情報を提示し、意図の確認や、その理解を促進するという局面においては後置型の懸垂分詞由来表現を用いる、という傾向がみられることがわかった。 これにより、本研究課題の目的に基づき調査研究していた、談話標識使用の前置型と後置型での意味分化と合致している傾向であることが確認できた。また、構文研究において、構文化パターンと語順との関係性について貢献することができると考えられる。また、構文化パターンの違いとインタラクションとの関係を検討することにつながり、構文とその語用論的な側面を強く考慮する必要性を論じる論文を、完成年度中に完成することはできていないが、現在引き続き執筆中である。 今後の計画として、英語だけでなく日本語でのカウンセリングデータなどのインタラクションでの共通性および相違点について、比較検討をすることを考えたい。そして、文や物語レベルといった文語的ジャンルだけではなく、対話を通じたインタラクションという会話ジャンルの中でも同じように、状況場面に応じた語順や形式の役割が異なってくるのではないか、そのように言語表現形式がすみ分けをしているのではないか、ということを明らかにしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度延長した別の研究課題との重複があり、また学内業務や研究機関の異動準備などの事情もあって、海外の発表なども実現できず、本研究課題独自の研究については1年ほど遅れた形になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
ほぼ1年遅れのスタートとなるが、今後は研究機器の購入、国内海外両方を視野に入れた研究・論文発表を目指して、研究を進める。目標としては、従来の言語学が陥りがちであった狭い文脈を飛び越え、対話・インタラクションという語用論的な使用に着目することと、文学作品などの語りにおける談話標識の使われ方にも目を向けて、相互の比較を行うことを目標としたい。
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