Project/Area Number |
23K00616
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
池上 摩希子 早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (80409721)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 継承日本語教育 / 複数言語環境 / テーマ型体験活動 / 教育実践の記述 / 敬称語 / 実践研究 |
Outline of Research at the Start |
グローバリゼーションに伴い、複数言語環境で成長する子どもたちの教育課題が顕在化しており、日本語教育の果たす役割も大きくなっている。本研究は、バンコクの継承日本語教室をフィールドとし、そこでの教育実践の記述と評価を行うことを目的とする。この実践は教育施設ではない場で、教員ではない支援者によってテーマ型体験活動として行われる。多くの継承語教室の現状から、こうした実践を記述し評価の観点を抽出することによって、日本語を継承語として実践を行う教育現場に寄与することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては、バンコクのバイリンガル教室の実践が複言語環境で成長する子どもたちの視点から立ち上がる実践となっているかを検証することを目的としている。この課題に迫るために、(A)教育実践の記述と分析、(B)教室参加者へのインタビューと分析、を計画している。研究の初年度にあたる2023年度は、(A) (B)ともに着手することができた。 (A)に関しては、積み上げてきた教室の記録を発信する準備を整え、2024年度内には出版できる見通しとなっている。その内容には、本研究に至るまでに蓄積してきたことがらも含まれるが、とりまとめて文章化する作業は2023年度の実績に数えられる。また、研究出張を実施できたことで、(B)のパイロットにあたる話し合いに参加できた。インタビューは(B)-1.親へのインタビュー と(B)-2.教室を経験した子どもたちへのインタビュー の二種類を計画しているが、2023年度の話し合いでは(B)-1にあたる対象者とラポール形成を試み、主題に関わる聞き取りを行った。 また、研究協力者が代表を務めている研究会においては、毎年、セミナーを行っており、2023年度内では第18回(2023年4月2日)と第19回(2024年3月31日)に実施できた。研究代表者はいずれのセミナーにもコメンテーターとして参加した。セミナーではバイリンガル教室のみならず、他の支援グループの実践について情報を得たり意見交換したりが可能であり、かつ、バイリンガル教室の実践をどのように発信するとよいかを検討する機会になっているので、2024年度も引き続き、実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスの影響も落ち着き、予定していた研究出張を実施することができたので「研究実績」欄にも記載した内容が進捗状況としてあげられる。また、研究協力者とは、教室の記録を発信する準備と内容の検討、調査を具体化するための相談、の二点を議題としたオンライン会議を月に数回の頻度で実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
実践現場との良好な関係を基盤に、課題遂行に向けて進めていくことを目指す。そのために、まず、現在、準備を進めている出版物を発刊し、実践を記述する方法を可視化してさらに検討を進める。また、2024年度の研究出張では教室見学とインタビューの実施を計画している。セミナーに関しては方法(オンラインか対面か)を検討しながら、年度末に実施できるように準備を進めていく。これらによって、研究課題に関して、より探求を進めることができると考える。
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