アカデミックライティング教材の拡大とスモールステップ化のための基礎研究
Project/Area Number |
23K00640
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大島 弥生 立命館大学, 経営学部, 教授 (90293092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三井 久美子 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (20449523)
生天目 知美 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (20549042)
松本 理美 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 准教授 (60968600)
新實 葉子 立命館大学, 国際教育推進機構, 嘱託講師 (70833391)
中嶌 容子 立命館大学, 日本語教育センター, 非常勤講師 (80280022)
安高 紀子 明治大学, 国際日本学部, 特任講師 (80938431)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | アカデッミック・ライティング / 日本語学習者 / 留学生 / レポート作成 / アカデミックライティング / 論文 / レポート / 読解 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、アカデミックライティング教材の拡大とスモールステップ化のための基礎研究を行うものである。日本語教師以外によって評価された母語話者学生の「よいレポート」を分析して留学生の産出と比較したうえで、学習の到達目標である学術論文や隣接ジャンルの文体的特徴も考慮し、学士/修士課程の学びの諸段階に応じた、縦断的・横断的AW教材開発の拡大とスモールステップ化を図り、4技能統合型の実践を試みる。これらの目的のために、本研究では、アカデミックライティングについての縦断的・横断的な分析と教材開発、ストックの拡充を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、大学・大学院で学ぶ留学生の書くレポート・論文の指導に資するために、アカデッミック・ライティング課題のスモールステップ化を目指している。日本語教師以外によって評価された母語話者学生の「よいレポート」の展開・構成・語彙・文体を分析するために、母語話者学生の課題レポートのコーパスデータを入手し、分析に取り掛かりつつある。それらを留学生の産出と比較するために、コーパスと同課題で留学生にレポート作成を課し、その作成過程を録画したうえでフォローアップインタビューを行う調査に着手した。近年、レポート作成における言語生成AIの利用が急速に広まっている状況を受け、AIや検索の利用の有無の条件を変えて同一課題に取り組むプロセスを調査対象とし、結果を学会発表する予定である。また、これまでの研究と実践の蓄積を取りまとめた展望の執筆・発表も同時に行った。 学習者の目標とするジャンルである学術論文についても、手始めに経営学・国際関係論分野から分析対象の収集・分類に取り掛かっている。また、ライティングの過程におけるピア・レスポンスにおいてどのような対話を通じて質的改善が図られており、学習者がそれらをどう捉えているかの分析も始めている。さらに、応用研究として、学習者がお互いを対象とした質的調査を行うプロセスをレポート課題とする実践についても知見を発表している。 これらの作業を通じ、学士/修士課程の学びの諸段階に応じた、縦断的・横断的AW教材開発の拡大とスモールステップ化を図っており、4技能統合型の実践を試みを広げている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大学・大学院で学ぶ留学生の書くレポート・論文の指導に資するために、アカデッミック・ライティング課題のスモールステップ化を目指し、母語話者学生の「よいレポート」の展開・構成・語彙・文体を分析するためにコーパスデータを入手し、分析に取り掛かりつつある。それらを留学生の産出と比較するために、コーパスと同課題で留学生にレポート作成を課し、その作成過程を言語生成AIや検索の有無で条件を分けて録画したうえでフォローアップインタビューを行う調査を行った。また、ライティングの過程においてピア・レスポンスを行った実践の質的調査にも着手している。これまでのライティングの実践と研究に関する展望も公刊している。これらのことから、総合的に「概ね順調に進展している」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの分析に引き続き、「よいレポート」のコーパスデータの分析を進めるとともに、 学習者の目標とする学術論文の文体的特徴についても、分析対象の分野と量を広げていく。レポート・論文を作成するプロセスを支援する教材の試作・試行も進めるとともに、ライティングの過程におけるピア・レスポンスにおいての学習の進展の分析も行っていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)