Project/Area Number |
23K00681
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
田中 洋也 北海学園大学, 人文学部, 教授 (70521946)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 語彙学習 / 定型表現 / 自律学習 / CALL / e-learning |
Outline of Research at the Start |
言語使用,言語学習において定型表現が果たす役割が認知されるようになり,その学習を目的として,これまで様々な定型表現リストが作成されてきた。本研究では研究代表者が開発した独自の口語定型表現リストによる教材を整備し,その教材を用いたウェブアプリケーション型の電子ポートフォリを作成する。学習履歴をポートフォリオとして残すことで小学校から大学に至るまで異校種間を縦断した自律学習支援が可能となる。研究最終年度には高校と大学をモデルケースに学習支援による実証研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,(1) 英語基礎口語定型表現を用いた公開型英語学習教材データを整備し,(2) そのデータに基づいた学習者の学習履歴を蓄積する定型表現学習ウェブアプリケーションを開発,(3) 小学校から大学に至るまで異校種を接続した英語学習を支援するフレームワークに統合して,その有用性を検証することを目的としている。 2023年度は,独自に構築した英語シチュエーション・コメディ・ドラマ脚本コーパス(American Sitcom Corpus)から抽出,作成した独自の基礎口語定型表現リスト(Basic Spoken Formula List)による教材データを整備を行った。データ項目は,約2,500項目の定型表現,定型表現の日本語訳,定型表現を用いた例文,例文の日本語訳からなる。(2)のウェブアプリケーション開発には開発規模により,独自に開発することが困難になる見込みがあるため,AIを活用したモバイル端末用アプリを開発している企業の協力を得て,既存アプリの学習モジュールとして実装する検討を行った。 その他,基礎口語定型表現リストと小学校・中学校・高等学校英語教科書における定型表現使用の比較,分析を行い,小中高教員を対象とした研究会で招待講演を行った。また,その結果を研究ノートとして公開した。本調査では,小学校から高等学校に至るまで,教科書における口語定型表現の使用は頻度,範囲とも限定的であり,コミュニケーションの基礎を支える口語定型表現の学習指導については,教師の教室内でのインプット,教室外でのインプットの機会が重要であることを確認した。本研究で目指すは学習システムは,その課題可決に貢献することが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
英語基礎口語定型表現を用いた公開型英語学習教材データの整備に予想より多くの時間を要した。基本的なデータは研究費交付前に整備されていたが,システムに実装する形式への整理,教材としての質を担保するための確認の作業など研究者以外の人的作業が発生する過程において,時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に整備作業を行った教材データは,2024年度前期に校閲作業を行い,完成する予定である。同時に教材データの公開版についても完成を目指す。当初計画にあった独自のウェブアプリケーション開発に関しては,開発工数を踏まえた予算規模から,一旦,既存のモバイル端末用AI英語学習アプリの学習モジュールとして実装し,最終年度でのウェブアプリケーション開発を目指す。2024年度後期には,学習モジュールの実装を終える予定である。また,開発したモジュールについて,学習者の有用性認知に関する実証研究を計画している。
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