Project/Area Number |
23K00718
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
堀 晋也 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 助教 (00737546)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 言語ポートフォリオ / 複言語・複文化能力 / CEFR-CV / 動機づけ / 自律学習能力 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日本のフランス語教育において、複言語・複文化を意識した省察に特化した言語ポートフォリオを開発し、その実践の有効性を検証することが目的である。2018年に発表されたヨーロッパ言語参照枠の増補版(CEFR-CV)で示された複言語・複文化に関する能力記述文もとにして、日本のフランス語教育に適した能力記述文を作成し、それを軸とするポートフォリオを開発する。それを授業で活用し、複言語・複文化能力、さらには動機づけ、自律学習能力への影響を調査する。作成した能力記述文の妥当性とそれを軸にした省察活動の有効性が検証されることで、他の第二外国語教育への応用など、新たな展開をもたらすことが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
北海道大学の外国語教育専用のLMS(Glexa)を利用して、申請前から実施していたに複言語・複文化に関する省察活動を継続した。当初はオンライン上にフォーマットを作成して、そこに直接入力をさせる方式を予定していたが、学生の自主性を考慮して、直接入力のほかにコメントペーパーやノートの写真、PCやタブレットのスクリーンショットによる提出も認める方針にした。収集したデータは複言語への気づき、複文化体験といったカテゴリー別の分類、整理を行った。令和6年度中には質的分析を行い、バイオグラフィー作成に向けた省察ポイントの抽出を行う予定である。 また、令和6年度に実施予定のアンケート調査の準備も行なった。パスポート作成に係る複言語・複文化能力に関する能力記述文については、CEFR-CVとその作成に携わった研究者の論文の文献調査を行なった。令和6年度中にはアンケートを実施して妥当性を検証する予定である。さらに動機づけと自律学習能力に関しては、これまでの研究で使用してきた質問紙が開発から10年以上経過することから見直すこととした。そこで新しい質問紙を作成し、予備調査の位置付けで、令和5年12月に北海道大学のフランス語履修者約200名を対象にしてアンケート調査を実施した。すでに記述統計と信頼性の検証は終えており、今後は学習行動と学習成果及び省察活動で収集した質的データのと関係を分析する。その成果は令和7年度中に複数の論文で発表することを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分担者を務めている別の科研が最終年度ということで、研究集会の開催と複数の論文執筆が重なり、パスポートの作成に関しては文献調査、バイオグラフィーの作製に関しては本研究ではデータの収集と整理をする段階にとどまってしまった。一方で動機づけと自律学習能力の調査に関しては、予定よりも早く質問紙の作成と信頼性の検証を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
バイオグラフィーの作成に関しては、省察活動で収集したデータのコード化を行い、その頻度や共起関係を分析して省察ポイントの抽出を行う予定である。 パスポートの作成に関しては能力記述文を作成し、令和6年度中に複数回のアンケート調査を行い、項目間の一貫性や天井効果、床効果の分析を行い、妥当性を検証する。妥当性が認められれば同時に行う動機づけ、自律学習能力に関するアンケート調査の結果との相関を分析する。
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