Project/Area Number |
23K00794
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03010:Historical studies in general-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
黒川 伊織 神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (50611638)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2026: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 構造改革論 / 高度経済成長 / 労働運動 / 社会運動 / 革新自治体 |
Outline of Research at the Start |
戦後日本の社会運動史研究は、共産党や総評・社会党ブロックなど、既成左翼の運動を中心に論じられてきた。近年では、「1968年」を中心とする新しい社会運動についての研究が盛んになっている。本研究では、前者と後者の狭間に位置した運動として、構造改革論系の諸運動に着目する。 高度成長が起動して、古典的な「労働者階級」概念だけでは運動を組織することが難しくなるなかで、そのことを踏まえて未来を展望しようとしたことにより、既成左翼から分派として周縁化されたのが、構造改革系の運動である。革新自治体を支えた構造改革系の諸運動への批判から、現在の大阪維新の会が躍進する過程を、通時的に見通すものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、基礎的史料の整理および目録化の作業を行った。対象とした史料は、研究代表者が非常勤スタッフとして在籍する大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)所蔵の、日本労働組合総評議会(総評)大阪地方評議会関係資料、大阪全労協史料、和田喜太郎旧蔵史料、前田裕唔旧蔵史料である。資料整理のため、大学院生のアルバイトを雇用し、スピードアップをはかっている。
このうち大阪全労協で長く議長を務めた故・前田裕唔は、大阪の新左翼労働運動の中核として、旧日本社会党・旧民社党系の日本労働組合総連合会(連合)とも、日本共産党系の全国労働組合総連合(全労連)とも距離をとって、第三極として大阪の労働運動に影響力を誇った。その前田の旧蔵史料からは、前田と構造改革系の諸人脈のつながりがみえてきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
史料の集まり状況が順調で、順次整理を実施できているたね
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Strategy for Future Research Activity |
大阪の非共産党系左派の集合の場であった社会主義理論政策センターについて、その機関誌(大阪産業労働資料館所蔵)の分析と、当事者からの聞き取りを実施する。
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