Project/Area Number |
23K00827
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
若松 正志 京都産業大学, 文化学部, 教授 (20230922)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 朝廷文化 / 古今伝受 / 歴史教育 / 教科書 / 朝廷 / 文化活動 / 文化交流 / 家職 / 地域 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、近世日本の朝廷における様々な文化活動の実態とその広がり・交流について明らかにしようとするものである。具体的には、文化活動の担い手(天皇・親王・摂家・その他の公家)と内容(和歌・雅楽・書道・美術・造園・茶道・華道・学問・宗教など)、その広がりと交流について、家職や身分階層(武家・町人・農民・寺社関係者)・地域性(京都・大坂・江戸、都市・農村)などを切り口に、その実態・状況を明らかにし、近世朝廷文化の特色とその位置を考察し、論じる。このことは、日本文化史における天皇・朝廷の位置、天皇・朝廷と人々との関係、文化の担い手や継承の問題を考えることにもつながるものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
4年計画の1年目にあたる2023年度に予定していた計画は、「近世朝廷における文化活動について、先行研究の動向を押さえるとともに、全体的な傾向を把握すること」であり、先行研究・各種基本資料・関連資料の博捜・収集、データベースの活用などにより、近世朝廷でおこなわれていた様々な文化活動をリストアップしたうえで、全体像・時期的変化・特色を把握することであった。 先行研究の把握に関しては、これまで進めてきた、近世朝廷文化に関する日本史及び隣接分野(国文学、美術史、芸能史など)における研究動向について、さらに調査・分析を進め、小文にまとめ、公表した(「近世朝廷文化研究の進展をめざして(覚書)」)。 また、近世の朝廷文化を論じる前提として、近世の天皇・朝廷に関する一般的な理解・認識を確認すべく、高校日本史教科書における江戸時代の天皇・朝廷に関する記述を、研究動向との関連も含め分析し、研究論文にまとめ、公表した(「歴史研究の進展と高校日本史教科書の記述」)。この論文は、歴史教育の観点、すなわち戦後の高校「日本史」の展開や、近世初期の天皇権威と関わる豊臣「惣無事令」にも言及しており、貴重な成果だと考えている。 以上の点を含め、近世の天皇・朝廷の文化に関して、一般社会人向けの講演・講義、研究会での発表を、あわせて4回おこなった。 一方、近世朝廷の様々な文化活動のリストアップについては、古今伝受(授)関係など和歌関係の図書・資料の収集は進めたものの、まとまった時間が十分にとれず、江戸時代のごく一部の期間の調査にとどまり、全体像・時期的変化・特色の把握については、次年度に持ち越すことになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
勤務先である京都産業大学文化学部・大学院京都文化学研究科における通常の業務(教育・研究・運営)に加え、学部改組について検討する仕事が加わり、多忙になり、十分な研究時間が確保できなかったため。 また、学生のデータ入力の対象を、東京大学史料編纂所の近世編年データベースから、より基礎的かつ大きな広がりをもつ可能性がある『日本史用語集』に変更したため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に新たに取り組んだ、歴史教育の視点からのアプローチについては、時代・対象など範囲を広げて分析を進めたい。これによって、近世の天皇・朝廷の特色が見えてくるとともに、日本史全体のなかで天皇・朝廷の位置を考えることにもつながると考えるからである。 2023年度の計画としていた、近世朝廷の文化活動のリストアップと概要の把握については、学生アルバイトによるデータ入力・加工を進めたうえで、研究時間を確保し、集中的に分析作業を進めていきたい。 2024年度の計画としている、近世朝廷の和歌に関して具体的な活動と広がりを明らかにすることについては、基本文献・資料の収集はかなり進んだので、それらの史資料を中心に、精読・分析を進め、事例を蓄積することに注力したい。近世前期については、比較的研究が進んでいる、後水尾天皇・後西天皇・霊元天皇の時期を中心に、御所伝受や歌会の様子を明らかにしたい。近世中後期については、後桜町天皇・光格天皇の時期を中心に、御所伝受や歌会の様子に加え、その広がりについても追究したい。
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