Project/Area Number |
23K00852
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
北井 辰弥 中央大学, 法学部, 教授 (70319002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮間 純一 中央大学, 文学部, 教授 (10781867)
山口 亮介 中央大学, 法学部, 教授 (80608919)
鈴木 直樹 一橋大学, 大学院社会学研究科, 講師 (10778236)
田中 友香理 筑波大学, 人文社会系, 助教 (90756280)
角田 拓朗 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任学芸員 (80435825)
奥平 晋 中央大学, その他部局等, 嘱託職員 (00996267)
岩立 将史 中央大学, その他部局等, 嘱託職員 (40996279)
北村 厚介 中央大学, その他部局等, 嘱託職員 (70996280)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 日本近代史 / 官僚 / 高橋健三 / 知識人 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、明治前期の官僚の学習履歴や官僚としての活動、および在職中の言論活動や学校開設活動を分析し、行政組織を支えた官僚の個別実態を明らかにすることである。明治前期の官僚とはどのような存在なのか、組織論や制度論ではなく、「個人」に焦点を当てて、その実態を解明する。 本研究は、政局や政治家ではなく、官僚の有する資質や思想を明らかにすることで、現代につながる日本政治の構造を再検討することにつながる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、明治前期の官僚・高橋健三の学習履歴や官僚としての活動、および在職中の言論活動や教育活動を分析し、行政組織を支えた官僚の個別実態を明らかにすることにある。高橋健三は、幕末に生まれ、東京大学法学部で学び、明治20年代に内閣官報局長や内閣総理大臣に直属する内閣書記官長を務めるなど、官僚として政府中枢の要職に就いていた。高橋健三を素材に、明治前期の官僚とはどのような存在なのか、組織論や制度論ではなく、「個人」に焦点を当てて、その実態を解明する。そのために、本研究では小田原市立中央図書館(神奈川県)が所蔵する高橋健三関係資料(3,580点)を使用する。 2023年度は、高橋健三関係資料を中心に史料調査を実施した。膨大な日記史料など多数の史料を閲覧・確認し、英吉利法律学校創立時の図書館整備に関する史料などを含む学校関係史料約50点、高橋健三が関わった法典論争関係史料約10点、高橋健三宛の陸羯南書簡など2点を撮影・蒐集した。撮影した画像は資料ごとにフォルダー分けし、翻刻作業を進めている。併せて、高橋健三に関連する明治前期の官僚制や思想・言論・美術・出版などの基礎文献の収集も行っている。 また、2023年度は小田原市立図書館で高橋健三関連資料の整理を担当した星野和子氏に、資料の受け入れ経緯や特徴的な史料などについて議論することができた。特に、高橋健三の妻が残した日記史料の重要性について示唆を受け、今後の調査・研究の課題を認識することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は史料調査も順調に進んでおり、また、小田原市立図書館での勉強会も実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は高橋健三関係資料から収集した資料の分析を行い、かつ関連諸資料とあわせて高橋に関する資料の全体像と構造を検討する。
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