• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

中央アジア・ソグドの都市遺跡および国家の構造的特質に関する考古学的研究

Research Project

Project/Area Number 23K00922
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 03050:Archaeology-related
Research InstitutionKyoto University of the Arts

Principal Investigator

宇佐美 智之  京都芸術大学, 芸術学部, 講師 (60838192)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Keywordsソグド / オアシス / 都市遺跡 / ミングテパ / シルクロード / GISデータベース / GIS
Outline of Research at the Start

中央アジアのオアシス地帯は,一定以上の規模の可耕地を抱えつつシルクロードの重要位置を占めている。前イスラム期において,従来そこでは都市を中心とするオアシス国家(都市国家)が成立・発展してきたと考えられてきたが,その内実の理解においては不明な点が多い。本研究では,初期中世期のソグドを中心対象に,(1) 都市遺跡のデータベース化,(2) 都市遺跡の発掘,(3) 都市遺跡の構造分析・比較,(4) 出土資料の分析,これらの作業を柱として,オアシス国家の構造的特質を実証的に解明することを目指す。

Outline of Annual Research Achievements

本研究課題は,初期中世期のソグド(現ウズベキスタン・サマルカンドを中心とする地域)を中心として,(1) 都市遺跡のGISデータベース化,(2) 都市遺跡の発掘調査,(3) 都市遺跡の構造分析・比較,(4) 出土資料の整理・分析,という4つの作業を推進し,オアシス国家の構造的特質について考察を深めることを目指すものである。
2023年度は上記(1),(2)を中心に進めることとし,(3),(4)については2024年度の本格実施に向けて準備作業(資料収集など)を行った。
上記(1)の作業については,対象地域の遺跡情報を広く集成(従来の作業の継続)するとともに,高精細衛星画像・軍事偵察衛星画像(CORONA等)を用いて遺跡の規模・内容等について検討を加え,GISデータベースに格納した。なお,この作業で作成したGISデータベースについては本研究課題の最終年度にWEBでの一般公開をおこなう予定である。
上記(2)の作業ではサマルカンド・ジョンボイ地区に所在するミングテパ遺跡(シャフリスタン区)で発掘調査を実施した。この遺跡については従来の議論から「曹国」ないし「カブダン」の中心地に比定されてきた学術的経緯があるが一方で考古学的にはほとんど未解明である。2023年度はシャフリスタン区(トレンチ3・4)を集中的に調査し,年代の推定において鍵となる貨幣や動物骨などを含む多くの資料を得た。各種資料の整理・分析は現在進行中であるが,ミングテパ遺跡の性格を掴むための有力な情報が得られたものと評価できる。
なお,上記(3),(4)の各作業については,日本国内での博物館等での資料調査を複数回実施した。関連情報や資料状況等について把握し,2024年度に向けた準備を進めることに努めた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2023年度に実施した各作業を個別にみると必ずしも十分な進捗が得られなかった部分もあるが,特に上記したミングテパ遺跡の発掘調査においては期待を上回る成果も得られた。このことから,総合的にみて「おおむね順調に進展している」と判断したい。

Strategy for Future Research Activity

上記の通り,本研究で取り組む主な作業は,(1) 都市遺跡のデータベース化,(2) 都市遺跡の発掘,(3) 都市遺跡の構造分析・比較,(4) 出土資料の分析,という4点である。
このうち(1),(2)の作業については2023年度の作業を継続・発展させる。特に(2)では,ミングテパ遺跡・シャフリスタン区の調査範囲を拡張するとともに,その他の区域でも試掘調査を実施し,遺跡全体をより具体的に把握することに努める。
また,(3),(4)においては現地研究機関や博物館等での調査を通して資料の実見や分析を進める予定である。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 中央アジア・オアシス地帯における都市の成立・展開過程の研究:ウズベキスタン共和国ミングテパ遺跡発掘調査(2023 年度)2024

    • Author(s)
      ベグマトフ・アリシェル, 宇佐美智之,ラフマノフ・ホゥスニディン, オモノフ・ディルムロド,ボゴモロフ・ゲンナディー, ミルザアフメドフ・シロジ,デクルイネール・デルフィーヌ,ゴルモハマディ・ザフラ
    • Journal Title

      第 31 回西アジア発掘調査報告会報告集:令和5年度 考古学が語る古代オリエント

      Volume: - Pages: 155-159

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Open Access / Int'l Joint Research
  • [Presentation] 中央アジア・オアシス地帯における都市の成立・展開過程の研究:ウズベキスタン共和国ミングテパ遺跡発掘調査(2023 年度)2024

    • Author(s)
      ベグマトフ・アリシェル, 宇佐美智之,ラフマノフ・ホゥスニディン, オモノフ・ディルムロド,ボゴモロフ・ゲンナディー, ミルザアフメドフ・シロジ,デクルイネール・デルフィーヌ,ゴルモハマディ・ザフラ
    • Organizer
      第 31 回西アジア発掘調査報告会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi