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人類史における国家形成プロセスの解明‐古代ペルシャを事例とした実証基盤の構築‐

Research Project

Project/Area Number 23K00931
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 03050:Archaeology-related
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

有松 唯  広島大学, 人間社会科学研究科(文), 准教授 (60732112)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Keywordsイラン / 鉄器時代 / 青銅器時代 / メディア / 古代国家 / 社会進化 / 土器 / ペルシャ
Outline of Research at the Start

アケメネス朝ペルシャについて、形成過程の人類集団動態(生活様式、資源化戦略、集団化メカニズム)解明の基礎となる資料群を構築する。そのために、イラン北東部を中心に、アケメネス朝期とその形成期に人々が遺した物的残滓(物質文化)について、①発掘調査による土器編年の設定、②セトルメント・パターンの抽出による生活様式と資源化戦略の推定、③非日用土器の生産・使用単位の抽出による集団化パターンの推定に取り組む。

Outline of Annual Research Achievements

2023年度は広島大学文学部所蔵イラン考古資料の整理・分析を進めた。その中で、鉄器時代後期(メディア期)にイラン北西部で特徴的なメディア式土器に類似した資料を確認することができた。当該期の物質文化については不明点が多いが、メディア式土器は近年、イラン北西部以外の地域での出土が指摘されており、広域での分布の可能性が指摘されている。しかし、イラン北東部に関してはメディア式土器含め、メディアの物質文化研究からの検証はほとんどなされてこなかった。今回確認できた資料は、当地でもメディア式土器が分布していた可能性を初めて指摘できる成果となり得る。同時にこれら資料からは、イラン北西部の同類の土器と比較した際の地域色も併せて指摘できる。さらなる精査により、メディア式土器の広域での分布の背景に、新たな知見をもたらし得ると考える。
研究計画に沿ってイランでの現地調査を進め、北東部における青銅器時代の新規データを獲得することができた。Menjaq Tepe 2遺跡出土土器資料はイラン北東部における青銅器時代初期物質文化の変遷を細分し得る層序データをともなっていると考えられる。共伴する年代測定用試料の測定結果とあわせて、当地における新たな編年指標を提示できる成果であると考える。また、イラン北東部青銅器時代の典型的な土器と、これまでは共伴が認められなかった周辺地域の土器とが共伴する様子を確認することができた。さらなる分析により、当該期の地域間交流の解明や広域編年の構築に貢献し得ると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新規データの取得や既存の資料整理などの基礎作業は予定どおり進捗しているが、それらに基づく成果の公表が遅れている。また、年度内に複数回のイランへの渡航と現地調査の実施を計画していたが、イランの政情により下半期の渡航が叶わなかった。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、2023年度の成果の公表と出版とを心がけて実施する。23年度の現地調査で、遺跡出土資料の理化学分析の手配なども進んでいる。それら成果も含めて出版準備を進める。また、国内所蔵の対象資料に関しても、得られたデータの整理と公表を進めるとともに、胎土分析など理化学分析に着手する予定である。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] 西アジア考古学からの視点2024

    • Author(s)
      有松唯
    • Journal Title

      考古学の輪郭

      Volume: 70周年記念誌 Pages: 84-85

    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] 古代西アジアの二次国家形成2024

    • Author(s)
      有松唯
    • Organizer
      考古学研究会第70回研究集会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Invited

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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