Project/Area Number |
23K00966
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03070:Museology-related
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Natural History |
Principal Investigator |
田中 徳久 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 館長 (60270691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 祐子 神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 学芸員 (80846725)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 植物標本 / 植物相調査 / ボランティア / データベース / 博物館 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、『神奈川県植物誌2018』のための植物標本データベースを基礎にし、新たな博物館資料の総合的活用すなわち分布図の採集地点を超える標本の活用を目指すものである。また、持続的な長期地域植物相調査を維持するため、次の植物誌のための課題の明確化、検証について、他県での事例収集・課題調査を行い、相互にフィードバックするとともに、標本が確認されていない植物の標本調査を実施する。 最終的には、地域の植物相の特徴と変遷に関する解析の過程、結果をボランティアと共有することで、博物館の標本の価値を再認識し、ボランティアの知的好奇心の充足を目指し、博物館ボランティアの持続的な発展に資する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、所蔵標本の総合的な活用手法の開発のため、地域の植物相の特徴と変遷に関する解析、補足的に次の植物誌へ向けての課題の整理、その過程と結果の共有により、博物館ボランティアの知的好奇心の充足により、その活動の持続的な発展を目指すものである。 本年度は、学術集会等での情報交換や、日々のボランティア活動におけるボランティアとの対話、学習支援活動における質疑事例などの情報収集、既報の再整理により、これまでの植物相調査の成果と課題を、博物館活動の視点から整理した。その結果、近年あるいは今後の植物相調査においては、証拠標本の増大により、標本庫等の収蔵施設の狭隘化が多くの博物館等で問題になっていること、調査者の高齢化とともに、関係機関の職員の入れ替わりに際しての関係性の維持や、業務の継続性の維持などが課題であることを明示した。 また、他県の博物館等に収蔵される神奈川県産植物の標本調査を実施し、その収集の経緯などを聞き取り調査した。植物標本の場合、重複標本が得られやすい特性があり、全国各地の愛好家同士の横のつながりによる標本交換により個人コレクションが充実する事例が多い。さらに愛好家の高齢化により、個人コレクションの各標本庫への寄贈が、各標本庫の資料の充実に資する。ただし、今後は、同様の事例が、標本庫の収集方針との調整や、収蔵施設の狭隘化の進行にどのように関わっていくか、注視する必要性もある。 なお、加えて、引き続き、神奈川県の植物相についての情報収集、調査を継続した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究開始後、研究代表者の役職が変更になり、当初の予定していた研究計画の進行とは別途に調整が必要となった事項の影響が大きい。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、本年度混乱した研究代表者の現在の役職における業務の進捗管理と研究計画の進捗管理を、再度整理し、年度当初より改善することで対応していく。
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