日英におけるConvivial Conservation(共生型保全)パラダイムの検討
Project/Area Number |
23K00996
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04020:Human geography-related
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
笛吹 理絵 立命館アジア太平洋大学, サステイナビリティ観光学部, 助教 (50850153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JONES THOMAS 立命館アジア太平洋大学, サステイナビリティ観光学部, 教授 (50611745)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | multispecies approach / マルチスピーシーズアプローチ / 持続可能な観光 / 動物 / 研究手法 / convivial conservation / sustainability / 文献レビュー / 保全 / 観光 / 国立公園 |
Outline of Research at the Start |
開発による自然への悪影響、気候変動による環境変化や外来種移入による生態系の錯乱、新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延は、既存の自然環境保全体制の脆弱性を浮き彫りにした。こうした自然環境保全の危機的状況に対して、BuscherとFletcher(2020)が提唱したConvivial Conservationは、これまでの自然環境保全のあり方を根底から覆した革新的な理論であるが、その応用については十分な議論がなされていない。そこで本研究は、日英におけるConvivial Conservationの保全の原則の応用可能性について明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、次の通り研究を進めた。 研究代表者の笛吹は、Convivial Conservationの概念とConvivial Conservationにおける手法であるmultispecies approachを中心に先行研究の整理を行った。また、2023年12月に、立命館アジア太平洋大学において開催されたAPカンファレンスで、"Rethinking Tourism: A Multispecies Perspective for Sustainability"というパネルをオーガナイズし、multispeciesの視点から研究を行う研究者を3名招き、研究発表を行った。研究代表者の笛吹は、“A multispecies perspective in tourism research: A state of the art” という題目で、観光研究におけるmultispeciesのアプローチを使用した文献のレビューを行い、その手法を確認し、次年度のフィールドワークの準備を整えることができた。APカンファレンスにて発表した研究は、現在、論文として執筆中で、国際学術誌に投稿予定である。研究分担者のジョーンズは、長崎の壱岐島におけるイルカ観光をConvivial Conservationの一例として取り上げ、分析することを試みた。さらに、研究代表者および分担者が所属する大学が位置する大分県内のイルカ観光施設等を視察し、Convivial Conservationに適した調査地を検討することも行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始当初から、初年度はConvivial Conservationの理論の整理を行うことを予定していたため、概ね計画通り遂行できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、8月頃、イギリスにおいてフィールド調査を実施する予定である。研究開始当初は、日本における調査地を富士箱根国立公園と設定していたが、Convivial Conservationのパラダイムの応用を確認する上で、研究メンバーの大学が位置する大分県やその周辺の国立公園や野生動物保護施設等に変更し、2024年度の国内のフィールド調査を進める。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Tourism, animals & the vacant niche: a scoping review and pedagogical agenda2024
Author(s)
Fennell, D.A., Kline, C., Mkono, M.,..., Usui, R., ..., Hooper, J., & Madrid, R
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Journal Title
Current Issues in Tourism
Volume: n.a.
Issue: 22
Pages: 1-29
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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