Project/Area Number |
23K00997
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04020:Human geography-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
森本 健弘 筑波大学, 生命環境系, 講師 (20282303)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 耕作放棄 / 地域外住民交流 / 農業参入企業 / 茶園放棄 / スプロール / 中山間地域 / 農地利用 / 都市化 / フィールドワーク / 空間情報科学 |
Outline of Research at the Start |
本研究は都市化や農業の変化に伴う耕作放棄と農地利用の変遷、そして再活用に注目して、農村・農地活用の持続的しくみについて地域的・空間的に明らかにする。地理情報システムとフィールドワークとを組み合わせ、耕作放棄地の発生・増大ならびにその対策の帰結について地理的・空間的分析を行う。それらを通じて、耕作放棄・都市拡大・農村社会の変化を解明する。日本での調査とともに、近年都市の拡大と農地・農業への影響が著しいアジア諸国からスリランカをフィールドとして研究し、両者の比較を通じて、都市化・経済発展と農業・農村・農地の変容のモデル的考察を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
統計的分析を行うためのデータ収集,資料収集を日本国内について進めた。中間的な結果としては,地域住民の高齢化と担い手減少が直接的にもたらす全般的な困難に対し,地域により農業参入企業の進出と耕地貸借,地域外住民との交流が進展して効果を維持していることがあげられる。耕作放棄の全国的・地域的状況と,その防止・再耕作の傾向を把握し,前者と後者の関連を解明することへつなげる。この成果は2024年度に国際学会にて発表予定である。日本国内における耕作放棄対策についての現地調査を進めた。耕作放棄防止や放棄地の再利用策として中山間地域地域の住民が都市住民を招いて実施する棚田オーナーおよびトラストの実施の現地調査を進めた。耕作放棄の防止または再耕作の手段としての都市農村交流における社会的経済的意義,役割,直面する課題の新たな段階の解明につながる見込みである。スリランカに関して,現地の政府等期間の公表する地図,統計,政策に関する資料の収集と分析を進めた。また,スリランカにおける耕作放棄の現状と要因についての事例地域での分析を進めた。とくに中央山地地域において,都市圏拡大にともなう都市化圧力,開発政策,農村住民の生業変化がもたらすスプロール的な耕作放棄や,茶園放棄についての実態解明を進めた。後者については中央山地地域における詳細な土地利用解析により約20年間の土地利用変遷を解明し,茶園の放棄の時空間的実態が明らかになった。この成果は2024年度の国内学会で発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
いくつかの要因により,やや遅れている。国内についての統計・資料分析,同じく現地調査を進めるために計画より多くの期間を経過した。当該年度には研究代表者のエフォートを当初計画を十分に満たすほど確保できなかったことが期間中の進捗の遅れをもたらし,年度内で計画した成果のまとめに到達しなかった。スリランカについては,リモートセンシング等による分析は一部進捗をみたものの,現地専門家からの情報提供に予想より時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
年度前半には計画より遅れている部分に焦点を絞り,研究代表者のエフォート管理を改善して、回復を図る。具体的にはまず日本国内についての統計・資料分析に注力し,成果をまとめる。この成果は2024年度前半末から後半に国際学会・国内学会にて発表を計画している。国内現地調査は準備のうえで年度後半から焦点をあてて進める。スリランカ地域については現地専門家と調整をいっそう密に進め,それをふまえて現地調査を実施する計画である。これらは年度末までに成果をまとめて発表,論文執筆を行う計画である。
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