A geographical study of glocal businesses and expansion of trade networks of global-niche firms
Project/Area Number |
23K00999
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04020:Human geography-related
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
平 篤志 香川大学, 教育学部, 教授 (10253246)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | グローバルニッチ企業 / 中小企業 / 海外展開 / パイプライン / バズ / 経済地理学 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,これまでの研究で解明した点(地場産業の存続における規模・戦略を異にする多様な企業の存在,リーディング企業の存在,同業者組合の戦略の3点の重要性)を踏まえ,グローバルニッチ企業のグローカルな展開に着目し,地方においてグローバルニッチ企業の多い四国と北陸地方を事例地域として,国内外での聞き取り調査を中心とする現地調査を通して,ポストコロナ時代における地方企業の生存戦略の導出を目指す。グローバルニッチ企業のグローカルな展開の特徴を分析するに当たり,企業内および企業・関係機関間の人的関係(パイプライン)の態様に注目する。理論面では雁行形態論とパイプライン論を「関係性概念」により接合する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,地方に本拠をおくグローバルニッチ企業の国内外での展開と取引ネットワークの拡大の特徴を地理学的観点に立って明らかにすることを目的とする。具体的には,地方においてグローバルニッチ企業が比較的多く見られる,四国地方と北陸地方を事例地域として設定し調査を進める。理論的には,近年,経済地理学の分野で注目されている,関係地理学relational geographyの枠組みを使用し,人的ネットワークを意味するパイプラインと定式化されない情報のやりとりを意味するバズ概念を援用する。 本年度は,その初年度である。まず,近年進みつつある中小企業の国際展開を含み,広くグローバルニッチ企業の動向に関する資料・文献を収集し,分析した。また,中小企業の国際展開やグローバルニッチ企業の動向に関する先行研究を収集して読み込み,残された課題を整理した。2023年6月には,茨城県つくば市で開催された地理空間学会大会に,9月には大阪府吹田市で開催された日本地理学会秋季大会に,そして2024年3月には東京都渋谷区で開催された日本地理学会春季大会に出席し,最新の研究動向に関する知見を深めた。また,2023年6月には,大阪府高槻市の立命館大学で開催された国際経済経営地理学に関する国際シンポジウムに出席し発表した。合わせて6月には香川大学経済学部で開催された「香川県の人と経営に関するプロジェクト」研究会で発表した。2024年3月には,北陸地方に展開するグローバルニッチ企業に対して,運営内容や取引ネットワークの拡大を中心に調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,その初年度であり,次年度以降の本格的な調査の準備期間に充てた。全体として,おおむね順調に進展していると判断する。 その理由として,まず,近年進みつつある中小企業の国際展開を含み,広くグローバルニッチ企業の動向に関する資料を収集し,分析しできたこと,また,中小企業の国際展開やグローバルニッチ企業の動向に関する先行研究を収集して読み込み,残された課題を整理できたことによる。さらに,2023年6月には,大阪府高槻市の立命館大学で開催された国際経済経営地理学に関する国際シンポジウムに出席し発表できたこと,合わせて6月には香川大学経済学部で開催された「香川県の人と経営に関するプロジェクト」研究会で発表できたことによる。そして2024年3月には,北陸地方に展開するグローバルニッチ企業に対して,運営内容や取引ネットワークの拡大を中心に調査できたことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,現地調査を中心とする調査分析を本格化させる。具体的には,対象地域としている四国地方および北陸地方において,グローバルニッチ企業やそれに準ずる企業に対する聞き取り調査を実施するとともに,中小企業庁,JETRO,地域経済振興財団等での聞き取り調査や資料収集を行う。合わせて,当該グローバルニッチ企業の取引ネットワークの態様を明らかにするため,海外の業務展開地域での現地調査を行う。具体的には,夏期にタイを中心とする東南アジアでの調査を予定している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)