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社会問題に関わるフランス・アンティル出身元選手の言説とその地理的側面

Research Project

Project/Area Number 23K01001
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 04020:Human geography-related
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

滝波 章弘  東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (30314975)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Keywordsフランス / 言説 / 多文化社会 / 仏共和主義 / ブラック=ブラン=ブゥール / 空間言説 / アンティル / 地理的表象 / マイノリティ
Outline of Research at the Start

本研究は、現代のフランスにおけるマイノリティ問題を考察するために、フランス海外県であるアンティル出身の元選手が発する口頭および文字による言説に焦点をあてるものである。具体的には、元選手の人生上の移動や経験と言説内容との繋がり、言説に込められた場所の意味・アイデンティティ・場所相互の関係性、そして発言や議論の場・空間・地域性が言説に及ぼす作用など、言説に見出せる地理的な特質を明らかにするものである。

Outline of Annual Research Achievements

2023年度は、マイノリティ問題に関わるアンティル系フランス人の元選手に関して、人生上の軌跡や活動を把握するとともに、本人が発した音声資料や執筆した文字資料の収集をおおかた完了させた。実際の資料は他にも多くあるが、主な執筆資料はほぼ収集し、討論資料やインタビュー資料は元選手の考え方を捉えるのに充分な量に達した。さらに、音声資料の文字起こし、そして音声・文字資料の翻訳も充分な程度に進めることができた。
次いで、当該選手の言説の意図や意義を位置づけるため、フランスの社会・政治的な出来事の動向を追った。まずは、スポーツと社会・政治がどのように繋がり、それが言説としていかに表出されるかの方法論的な検討が必要になるので、事例としてフランスの著名な新聞におけるW杯関連の論説記事を四半世紀分取り上げ、スポーツの多文化性についての主張や議論が政治・社会とどう関連づけられるかを考察した。その結果、記事の主張や議論の在り方は、時代の政治・社会的動向を投影するだけでなく、言説の担い手の民族的な属性によっても左右されることが示された。さらにまた、言説が仏共和主義を尊重するか、多文化主義を尊重するかで揺れ動く様相も明らかにされた。以上の内容は論文として公開した。したがって、元選手に関しても、出自や時代背景だけでなく、仏共和主義と多文化主義の間の葛藤があるのではないかという仮説を立てることができた。
なお、言説内容は、言説が発せられる場、言説が言及する地域にも影響を受けるが、こうした場所と言説の問題は複雑なため、アプローチの妥当性を確かめておく必要がある。そこで、より一般的な空間的言説を対象として、場所と言説との関係性の把握にどのような分析が可能かを検討した。以上の内容は国際的な批判を得るために英語論文として公開した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

言説分析の手法的な妥当性の検討、ならびに言説の背景となる時系列的な政治・社会的動向の考察を優先したため。

Strategy for Future Research Activity

研究主題としている元選手の言説の具体的な分析に入るとともに、分析方法の有効性を確かめる作業を並行して進めていく。その際、キーワードの意味に注目する分析、場所と言説の関係を理解する分析、そして言説の時系列的な変化を把握する分析を中心とする。また、2023年度と同様に、分析と考察の結果を論文として公開していく。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Journal Article (2 results) (of which Open Access: 2 results)

  • [Journal Article] 「ブラック=ブラン=ブゥール」の意義とその変化―1998~2022年のルモンド紙の記事から2024

    • Author(s)
      滝波章弘
    • Journal Title

      理論地理学ノート

      Volume: 24 Pages: 1-33

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Open Access
  • [Journal Article] “Recuperation” of atmosphere by tourism: a schematic discourse analysis of the Guides Bleus2024

    • Author(s)
      Akihiro TAKINAMI
    • Journal Title

      Geographical Reports of Tokyo Metropolitan University

      Volume: 59 Pages: 89-96

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Open Access

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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