A trial for developing research method of design ethnography with motion analyses
Project/Area Number |
23K01011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鏡味 治也 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20224339)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2027: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | デザイン民族誌 / モノ研究 / 操作連鎖 / 動作分析 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、モノや空間を使う人間の行動慣習、とくに一連の動作連関に焦点をあてることで、デザイン民族学の具体的な調査対象設定や分析手法を開拓することにある。本研究では現場での観察から細密な動作分析を行い、モノ・空間デザインの革新につなげる調査手法の開拓を目指す。すなわち本研究は、デザイン民族誌の調査手法開発を目的にし、モノや空間とかかわる人間動作の実証的分析を実践して、人類学のモノ研究に新たな地平を切り開くとともに、動作の基盤となる社会規範や世界観、人生観を踏まえたモノ・空間デザインの革新に挑み、人類学の強みを盛り込んだデザイン民族学の定着・発展を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究初年度として、申請者のかつての教え子であり、本研究の研究協力者であるMeirina氏、Prananda氏、Amira氏が所属するインドネシアのバンドン工科大学造形美術デザイン学部を訪れ、三氏に本研究の主旨と方針を伝えて協力を依頼し、快諾を得た。彼らの担当する学部・大学院授業での学生とのやり取りを素材にして、デザイン民族誌の調査技法開発を目指すことを合意した。 さらに期待される成果のひとつとして「デザイン民族誌調査手法」と題する英文の教科書の共同執筆を提案し、おおよその目次構成と分担について話し合った。本書はオンライン公刊を想定し、本研究が終了する2027年度までに完成・公刊を目標とすることも確認した。 また三氏が担当する学部と大学院修士課程の授業を見学し、調査手法について教員・学生と意見交換した。あわせて本研究の目的であるデザイン民族誌の調査手法開発のための参考資料として、文化人類学の民族誌の古典書籍十数冊を購入して持参し、大学のデザイン民族誌研究室に置いて学生とも共有してもらうことにした。調査手法の深化や浸透を確認するために、毎年1~2回定期的にバンドン工大を訪れて、学生の研究の進展を見守りたいことも伝え了承してもらった。 さらに今回は同じバンドン市に位置する私立テルコム大学の創造的産業学部視角コミュニケーション・デザイン学科で話をする機会を得、デザイン民族誌の内容と手法についての話をして、教員・学生と意見交換した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画通りバンドン工科大学所属の3名のデザイン民族誌研究者と協力して、デザイン民族誌の調査手法開発を始める合意を得たほか、期待できる研究成果としてデザイン民族誌の調査法を説いた英文教科書の共同執筆を提案し同意を得た。 さらに当初の予定になかった私立大学のひとつでもデザイン民族誌に関する話をする機会を得、バンドン工科大学での調査技法開発を補佐する事例を提供することが期待される調査対象にもつながりが得られた。このようなバンドン工大以外の大学のデザイン系学部の学生や教員からは、デザイン民族誌という新たな分野に関するさまざまな考えや期待が寄せられることになり、本研究で開発を目指す研究手法の中味をより豊かにすることが期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き研究協力者の在籍するインドネシア・バンドン工科大学造形美術デザイン学部を定期的に年1~2回訪れ、研究協力者の担当する学部および大学院授業を見学して、その調査指導方法を確認しつつよりよい指導法を教員と共同で探るとともに、そうした指導を受けた学生の調査研究の進展具合を見定めて、調査手法やその指導方法の有効性を検証する。 あわせてバンドン工科大学以外の大学のデザイン系学部にも積極的につながりを見つけて、デザイン民族誌の魅力を紹介し、それぞれの教育課程にどう取り入れられるか、当該大学の教員・学生と意見交換する。このようにデザイン民族誌のすそ野を広げることも積極的に試みたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)