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新たなコモンズと資源管理システムの生成に関する研究-エチオピア農牧民の事例から

Research Project

Project/Area Number 23K01015
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
Research InstitutionOsaka Metropolitan University

Principal Investigator

宮脇 幸生  大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 教授 (60174223)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2028-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2027: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Keywordsエチオピア / 生態資源 / 灌漑耕作 / コモンズ / アッセンブリッジ / アフリカ
Outline of Research at the Start

本研究が対象とするエチオピアの南オモ・ゾーンでは、1990年にプランテーションが建設され、土地を接収された農牧民ツァマコとの間で対立と交渉が繰り返されてきた。だが2010年代に入ると、ツァマコを中心にプランテーション周辺に灌漑用水路を利用した灌漑農耕システムが作られ、持続的な資源管理システムが形成された。本研究の目的は、共存/対立する諸アクターが流動的状況において相互交渉をするなかで、いかにして持続的な資源管理システムが生成するのかを、エチオピア西南部低地の農牧民社会における灌漑農耕システムの形成過程の調査から明らかにすることである。

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、共存/対立する諸アクターが流動的状況において相互交渉をするなかで、いかにして持続的な資源管理システムが生成するのかを、エチオピア西南部低地の農牧民社会における灌漑農耕システムの形成過程の調査から明らかにすることである。調査対象とするのは、南部諸民族州南オモ・ゾーンを流れるウォイト川から灌漑用水を得ている5つの耕作地、Galo、Balaisa、Shele、Mago、Babboである。このうちGalo、Balaisa、Sheleは、1980年代後半に作られたプランテーションの用水路を利用して灌漑されている。MagoとBabboの耕作地は、直接ウォイト川から給水されている。これらの耕作地は、いずれもクシ系農牧民ツァマコのテリトリー内にある。だがMagoとBabboでは、ウォイト川対岸に居住する農耕民コンソも耕作をしており、灌漑用水路はコンソの指揮のもとに作成され、ツァマコとコンソが共同で利用・管理をしている。
本研究の計画は、1)これら5つの耕作地にある用水路の灌漑システムを、衛星写真とGISによる水路のシステムの同定と、現地調査による管理者・耕作者の一覧・給水方法・水路及び水資源の管理方法・栽培作物等の解明を行う、2)灌漑用水路および水資源の管理システムがいかに維持されているのかについて明らかにする、3)管理システムがいかにして形成されたのかを明らかにする、というものである。
現在までに、GISを用いた水路の同定はほぼ終わり、水路と管理者・耕作者の一覧等は、Galo、Magoについてはほぼ終了している。Shele、Balaisa、Babboについては現地のインフォーマントから情報を収集しており、Balaisaについては、水路および管理者の一覧を作成できたが、Shele、Babboについては情報の提供を待っているところである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

円安のために、単年度の予算では調査地に渡航し一定期間のフィールド調査を行うことは困難だった。そのために予算の一部を利用して、現地のインフォーマントとメールで連絡をとり、調査対象となっている灌漑用水路を利用している耕作者の一覧を作成した。

Strategy for Future Research Activity

今年度も渡航は行わず、現地のインフォーマントと連絡を取り、現地の用水路の使用者の一覧等のデータを収集する予定である。来年度は十分な調査費用を確保できる見込みがあるために、長期のフィールドワークを行い、メールの連絡等では明らかにできないことを調査する予定である。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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