| Project/Area Number |
23K01046
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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| Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
比嘉 理麻 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (00755647)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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| Keywords | 米軍基地反対運動 / アナキズム / 自然保護 / 環境問題 / 社会運動 / 沖縄 / 基地反対運動 |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、基地建設が強行されている苦境の只中で、人と自然環境やあらゆる生き物たちが一緒になって脱支配へと向かうアナーキーな力と可能性を掬いあげ、人間のためだけのアナキズムではなく、自然の側からのアナキズムの実践=理論を確立することを目指す。本研究では、沖縄中で生じつつある自然の総体を守る新しい基地反対運動の展開を明らかにすることで、一活動家に限定されない、多様な動植物の生や地域住民の暮らしや生き方と一体となった運動の射程の広さを可視化し、地域社会の平和と野生動物や自然環境との共生の道を模索する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、沖縄県名護市辺野古と東村高江における米軍基地の建設強行にともなって、従来の運動に限界を感じた人びとが、既存の人間主体の基地反対運動から、多種多様な生き物と〈自然をも主体とする基地反対運動〉へと新たに活動を展開する動きを明らかにすることにある。この新たな動きは、自らの生活が埋め込まれた、より広い自然環境の総体を守るものであり、基地反対運動の生態学的転回と呼びうるものである。本研究は、人と自然環境やあらゆる生き物たちが一緒になって脱支配へと向かうアナーキーな力と可能性を掬いあげ、人間だけのアナキズムではなく、動植物を含めた来たるべき〈命のアナキズム人類学〉の新理論を打ち立てることを目指す。 この目的を達成するため、2024年度は、沖縄の海や山の生き物とその生息環境を守り、破壊と変化を記録し、伝え広めている活動家や団体に射程を広げ、自然保護活動を始めた経緯や新たな活動理念、具体的な活動について参与観察と聞き取り調査を実施した。主に、①昆虫学者の「森を修復する」米軍廃棄物の回収・返還活動、②切り立った山の絶壁に囲まれた浜辺で、山と海を丸ごと守るエコガイド、③破壊が進む沿岸部の干潟や環礁で、「ワッター海」を未来に残す老人達の活動を対象とした。さらに、環境NGO間の協働や、漁師や漁協、エコ・ツーリズム団体との交流に目を向け、連携して開催される「自然の浜歩き」に参加し、人びとの繋がりと協働の新しい形を析出した。これらの研究成果を、学会発表や論文執筆を通して公表した。さらに、研究成果の地域社会への還元として、一般市民を対象とした公開講座やメディア報道という形で、広く公開した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究テーマに関する研究成果として、論文、英語論文、書籍所収論文、学会発表に加えて、単著の執筆に取り掛かっている。以上の点で、本研究テーマの現在までの進捗状況は、当初の計画以上に進展していると判断した。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、2024年に執筆を開始した単著の執筆を終えることを目指す。そのために、これまでに収集したデータの整理・分析を行ないつつ、データの不足に関しては、補足調査を実施する。それと並行して、アナキズムと基地問題に関する理論研究を進める。
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