Project/Area Number |
23K01167
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 05060:Civil law-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
榊 素寛 神戸大学, 法学研究科, 教授 (80313055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱村 実子 名城大学, 法学部, 助教 (40844999)
熊代 拓馬 神戸大学, 法学研究科, 准教授 (50877040)
木村 健登 中央学院大学, 法学部, 講師 (90879701)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 民事責任 / 免責 / 責任制限 / 保険 / 補償 |
Outline of Research at the Start |
商取引や会社法における最適なリスク配分を想定し、そのリスク配分を達成する上で最適な法的ルールの探求が最終目的である。その目的にアプローチするため、①民事責任に関するルール、②免責・責任制限に関するルール、③保険・補償に関するルールの3点について、それ自体またはそれらの関係を、a)既存のルールとの整合性(解釈論)、b)ゼロベースで考察した場合の最適な状況(立法論)、という観点から研究する。 研究代表者による、保険法を軸とした研究に加え、研究分担者による会社法を軸とした研究を融合させることで、ブレイクスルーを生み出すことを企図する。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度である2023年度は、研究分担者3名により、各自の研究対象のうち、本テーマに密接に関係する問題について、自由な発想から研究を進めるとともに、研究代表者が従来から研究してきた保険の問題の研究を進めた。具体的には以下の通りである。 代表者・榊は、研究全体を統括のうえ、個人としてD&O保険の約款の研究のほか、グローバルな企業活動における保険の位置づけと企業の民事責任に関するルールやリスク配分のあり方等の研究に着手し、主として保険の側から研究すべき領域の洗い出しを行った。 分担者・濱村は、会社経営におけるリスク配分につき、巨大事故における取締役のリスク負担の現状について検討する一環として、東京電力株主代表訴訟第一審判決の判例報告を行い、有事の損害発生の予測および事故発生の予防策に係る被告取締役の判断に対して、裁判所がその裁量を狭める判断を下すこととなった考慮要素等につき検討を行った。 分担者・熊代は、リスク配分のあり方を検討する素材として、取締役の対第三者責任に関する日本法の裁判例を対象とした研究を行い、その成果を公表した。リスク回避的な取締役は責任を負わないように、当該事業を中断する結果、実際には特許権侵害がない場合であっても社会に有益な事業が停止等されるおそれがあり、リスク負担の観点からは、特許権者から特許権侵害を主張された場合において、取締役が取り得る選択肢を制約する対象裁判例の法律構成は望ましくないことを示した。 分担者・木村は、民事責任の制限に関する検討として、倒産局面における取締役の対第三者責任の軽減方法についての研究を行った。また、取締役の責任に対する保険であるD&O保険についても、米国法を参考とした研究を行い、その成果を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り、研究分担者3名による自由な発想による会社法サイド研究と、研究代表者による保険法サイドの研究を進め、次年度以降のテーマ発掘を進められたため。
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Strategy for Future Research Activity |
各自で考察を深めるに値するテーマの発掘を行いつつ、多角的な考察を研究会等を通じて進め、考え方やアプローチのすりあわせを進め、いくつかのテーマについて研究を深める。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)