Project/Area Number |
23K01223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 05070:New fields of law-related
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Research Institution | Osaka Ohtani University |
Principal Investigator |
久保山 力也 大阪大谷大学, 人間社会学部, 講師 (00409723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 弘 慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (50229431)
竹内 裕二 下関市立大学, 経済学部, 教授 (50469566)
福士 智哉 木更津工業高等専門学校, 人文学系, 准教授 (50780029)
西坂 祥平 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (80870302)
安倍 尚紀 大分県立芸術文化短期大学, その他部局等, 准教授 (90401710)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 法の教育 / 法整備支援 / ユビキタス社会 / ユビキタス |
Outline of Research at the Start |
本研究は、従来の国内向け、いわば「内向き」の法の教育を転換させ、ウズベキスタン・タシケント市ならびにカンボジア・プノンペン市を主たる対象としつつ、「外向き」の法の教育を可視化する戦略的な研究である。より具体的には、いつでもどこでも誰でも楽しく遊びながら法の世界や法的紛争を含む社会問題にアクセスできる(法ユビキタス社会)資質を養うための、リーガル・アプリゲームを開発するものである。 アプリゲームに実装化するコンテンツは、上記2地域における現地社会調査によるところが大きい。本研究による2つのリーガルアプリゲームならびに付随教材等は、日本の法整備支援学のさらなる発展に寄与するものとなる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、最終的にはゲーミング手法を用いた法の教育プログラムならびににアプリを開発することであり、いつでもどこでも誰でも楽しく遊びながら法の世界や法的紛争を含む社会問題に触れることで、究極的には法ユビキタス社会の現実化を目指すものである。これはまた、日本の法整備支援における法の教育の学術的ならびに実質的な深化・発展を目指すものでもある。 具体的な研究対象は従来法整備支援が一定の成果を収めてきたウズベキスタンならびにカンボジア、また本邦に先行する形でさまざまな法の教育のコンテンツ開発を進めてきた韓国である。 研究スキームは、概ね現地調査分析→ゲーム開発→成果公開という流れとなる。 本年度は初年度ということで、ゲーム開発にかかる実地調査、なかでもウズベキスタンにおける成果構築に注力することができた。タシケント市を中心にサマルカンド市等にも実地調査を行うこととなり、予定以上の成果が得られることとなった。ゲーム開発についても現地調査を踏まえて、当初予定していたアプリゲームに連動する形で、非デジタルゲーム(カードないしボードゲーム)の開発について重要な示唆を得られた。韓国についても釜山広域市を中心に、情報収集・分析に努めることが十分できた。 また、具体的なゲーム制作についても順調に進んでいる。具体的には、ウズベキスタン調査において得られたデータを精査しつつ、タシケント市そのものや市内主要施設等のゲームマップ作成に取り掛かることができている。全体的に、概ね順調に進んでいるといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は主としてウズベキスタンならびにカンボジアをターゲットに、ゲーミング手法を用いた法の教育プログラムならびにアプリを開発することを最終目的にするものである。その研究方法として3つの群に分けているため、以下それぞれについて進捗状況を述べる。 まず「ゲームの内容構成教育プログラム・教材作成のための、初等・中等教育レベルの法の教育の実態調査」について、本年度はウズベキスタンにおける調査研究について大きな進捗が見られた。具体的には、同国首都タシケント市内における関係機関や市内各所数十か所における調査を実施し、ゲーム構成に必要なさまざまなデータを収集することができた。ウズベキスタンにおける初等・中等教育についても教科書等の分析を進めている。また、タシケント市以外にもサマルカンド市、アンディジャン市、ナマンガン市、バルクチ郡などにも調査を広げ、多くの協力が得られた点は大きな成果といえる。韓国における調査は釜山広域市、光州広域市などにおける実地調査を順調に進めることができた。他方、本年度はウズベキスタンならびに韓国に注力した結果、カンボジアについては実地調査にいたらなかった。 次に「ゲーム開発」については、上記調査で得られたデータを整理・分析した上で、ゲームコンテンツとして搭載する準備を順調に進めているところである。同時に、現地調査を踏まえ、アプリゲームと連動する形でカード・ボードゲーム開発にも着手できている点は大きな成果であると考えている。 最後に「成果公開」については、分担者・協力者と協議しつつ成果公開の方法について十分議論してきたものの、大きな成果が得られたとはいいがたい。 上記の諸点を総合的に考慮し、「おおむね順調に進展している」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度においては、まず「ゲームの内容構成教育プログラム・教材作成のための、初等・中等教育レベルの法の教育の実態調査」について、引き続きウズベキスタンならびに韓国における調査活動を深化させていきながら、カンボジア調査(プノンペン市)を行い、データの収集・分析に努めていくことになる。 次に「ゲーム開発」については、調査・分析が進展しているウズベキスタンについては先行してアプリゲームのコンテンツ開発を進めていくことになる。アプリβ版ゲームを作成し、一定の検証まで行う予定でいる。カンボジアについては、調査分析の進展をはかりつつ、できるだけ早期に開発プロセスに乗せていく。 最後に「成果公開」については、2024年12月に韓国・成均館大学にて開催される「アジア法社会学会」(ALSA)にて研究チームでセッションをもち、成果の一部を公開する予定である。また、当初予定した書籍1点につき具体的な執筆作業にかかることになる。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)