Project/Area Number |
23K01229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
具 裕珍 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任准教授 (70839373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 雅子 流通経済大学, 法学部, 准教授 (10842148)
朴 志善 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (80845610)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 議員連盟 / 日本政治 / 政治過程 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日本の議員連盟の実態と活動、役割を解明することを目的とする。議員連盟は国会議員の任意団体であり、友好関係や業界団体との連携、政策に対する勉強会などの目的で設立される。時には政治・政策過程に多大な影響を及ぼす。しかしながら、任意団体であるため、その活動や役割への包括的な観察や分析はこれまで行われてこなかった。そこで、本研究は日本政治における議員連盟の全体像を把握できるデータセットを作成し、与党、野党、市民社会の観点から、議員連盟の活動のパターンを紐解くことにより、国会議員の活動のミッシングリンクである議員連盟への理解を深めることを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究遂行初年度として、冷戦後に設立された議員連盟のデータセットを作成し、進捗状況を確認するワークショップを行った。データセットのソースとして朝日新聞、読売新聞、そして国会会議録を選択し、1990年以降の議員連盟を取り上げている新聞記事・会議録とその出現頻度数を抽出・整理し、時系列の変化と内容の分析を行った。そして、これらの内容を含めた初年度の研究進捗状況を報告する公開ワークショップ「現代日本政治における議員連盟の考察」を年度末に開催した。 ワークショップでは、任意団体でありながら政治・政策過程に影響を及ぼす議員連盟をどのように観察・分析すれば良いのかという具体的な問いをもって、議員連盟研究の切り口を模索した。共同研究者たちはそれぞれのデータソースから現時点まで得られた議員連盟のデータを元に、それぞれ「議員連盟の研究とその方法について―データ収集とその限界」、「1990年代以降の議員連盟の活動―読売新聞の記事を手がかりとして」、そして「国会で議員連盟はどのように言及されてきたか?―国会会議録による分析―」を題とした発表を行った。これらの発表を受け、フロアを開いたディスカッションも行い、これらを踏まえた今後の研究方向を固めることができた。国政に様々な活動や影響を与える議員連盟であるが、議員連盟それ自体を中心とした包括的な観察や分析はこれまで行われてこなかった状況を顧みて、このようなワークショップは有意義な一歩となったといえよう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の第一歩として、議員連盟の全体像が把握できるデータセットを作成するために、データ収集と整理の作業に着手しており、それを元にした中間報告としてワークショップを開催するなど、研究遂行は順調に進んでいるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題遂行において、初年度には議員連盟に関するデータ収集を着実に進め、それを共有するワークショップを開催し、そこから今後の研究遂行の方向性をより具体化することができた。共同研究者との議論やワークショップでの議論を踏まえ、研究遂行の次年度には議員連盟を直接取り上げた研究が少ない状況を鑑み、本研究の初年度に行った議論を取りまとめるブックレットの作成を目指すことを決めた。今後、本研究はこのブックレットを叩き台として、さらなる関連研究を進めていく予定である。
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