Impediments for the foreign policy of ASEAN states in the era of antagonistic multilateralism
Project/Area Number |
23K01282
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 06020:International relations-related
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
西川 由紀子 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (70584936)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 援助動向 / 多国間主義 / 軍事費 / ASEAN諸国 / 外交政策 / アジア / 抗争的多国間協力 / 制約要因 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、域外国による経済力と軍事力の拡張的戦略によってもたらされる影響を、ASEAN10か国のインフラ投資・支援と軍事的関係・支援から明らかにすることによって、ASEAN諸国の間に構造的に存在する分断を把握する。政策動向については、ASEAN諸国のなかでもASEAN創設国である5か国(シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア)を中心に調査を行う。5か国の動向を通して、本研究の核心的な問いであるASEAN主要国の分断と結束をもたらしている要素を特定し、多国間協力枠組みや域外の影響力拡大国の対応において、どのような制約や限界があるのかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は予定していた現地調査をタイにて実施した。国際会議の開催の機会を利用し、タイ、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、インドネシアの関係者および東南アジア研究を行う研究者および実務家に聞き取りを行うことができた。また、タイで開催された地域会議で報告を行ったことにより、本研究に関連する内容について、現地の研究者から有用なコメントと情報が得られた。特に軍事費に関するデータについては、公表されているデータに加え、シンクタンクや研究者への聞き取り調査が有用であることが分かった。 本研究の背景となる経済及び軍事費に関するデータを収集してきたが、特に軍事に関するデータの信ぴょう性の問題への対応を検討する必要があったことから、予想よりも時間を要した。この問題については、打開策を検討し、複数の国際機関と、当該国が提供するデータを組み合わせること、現地調査で得た情報を参考に、各国のシンクタンク関係者および研究者などにも聞き取りを行い、最終的には、これらを総合して判断することとした。経済(インフラ関連の支援)に関するデータは、予定通り収集できた。 研究報告のほかに今年度は、オーストラリア、東南アジアと南アジアを含む広域アジアの研究者(オーストラリア、ニュージーランドを含む)とともに、本研究にかかる内容を含むパンデミック後の国家と社会に関する国際共同研究を進めて、共著で英語の図書を出版した。この図書の第4章を担当した。今後、これをもとに学術雑誌への投稿論文を執筆へとつなげる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定以上の期間のデータを収集する必要性があること、データのアクセスに関連して予想以上に時間がかかったことからやや遅れる結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目は、本研究の背景となる東南アジア関係国の援助動向と軍事費の動向について、複数の機関によるデータを引き続き収集する予定である。また引き続き現地調査も行う予定である。本年度に予定していたができなかった国際会議での報告を2年目に行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)