Project/Area Number |
23K01300
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
白田 康洋 小樽商科大学, 商学部, 教授 (80635110)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2027: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | ゲーム理論 / 産業組織論 / 組織の経済学 / 組織的産業組織論 |
Outline of Research at the Start |
本研究では研究開発ジョイントベンチャーの是非に関する問題にOIO 理論を応用し分析する. 代表的な例として,公正取引委員会の合併審査方策の改訂問題が上げられる. 標準的なIO の理論より,ある企業の市場支配力が増大すると価格の上昇,最終消費者の余剰の減少をもたらすことは広く知られている. このような恐れがある場合,規制当局は企業に部門の売却を強制したり,合併阻止を行うことが正当化される. しかし一方,企業のM&A は規模の経済性や取引費用の削減により生産性を高め,消費者の余剰を高める可能性も存在する. この相反する効果のトレードオフについて深い考察を行うための新しいOIO理論を構築し分析する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は組織的産業組織論に関する論文の草稿を書いた.これまでの研究では,外部との競争環境を一定と仮定したときの各企業が研究者に支払う最適な報酬契約の設計方法が広く知られていた.しかし研究者たちの研究開発(R&D)では論文発表や特許発表,また業界団体を通じた意見交換の機会等を通じた知識のスピルオーバーが存在することが広く知られている.つまり自社の研究開発を促進すると知識のスピルオーバーを通じて他企業との競争環境が変化してしまう. そこで本論文では,スピルーバーによる産業の参入数やコスト削減等の競争形態,その他の外部環境の変化が存在するときに,経営者が研究者に掲示する最適報酬契約をどのように変化させるのが最適なのかを理論的に計算した. 本論文はアジア・オセアニア地域で産業組織論の最大の学会であるAsia-Pacific Industrial Organisation Conference 2023にて報告を行い,出席者から有益なコメントをもらうことができた.上記の論文を報告し今後はコメント等を参考に論文を改訂し,投稿できるように仕上げていきたい. また,アジア地域最大の経済学会,Asian Meeting of Econometric Societyに参加し,分野の最新研究成果に関する資料を収集するとともに,研究者との交流を通じて新しい研究のアイデアについての意見交換を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実績の概要で述べた通り,本年度では論文の草稿を書くことができた.次年度には,さらに国際学会報告を行う予定である.次年度では,それらのコメントを参考に改訂を経て国際査読誌に投稿できると予想できる.したがって研究は順調に進んでいると考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
様々な国際学会で論文を報告し,改訂を行い国際査読誌に投稿したい.また,関連する新たな研究のアイデアがいくつかあるので論文にできるか検討を始めたい.
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