Project/Area Number |
23K01313
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
河合 啓一 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (80898297)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | クラウドファンディング |
Outline of Research at the Start |
本研究では、株式投資型クラウドファンディングに関する理論的なフレームワークを構築し、投資家を保護しながらスタートアップ・成長企業への効率的な投資を実現するための制度設計に関する洞察を提供する。運営プラットフォームが持つ機能に着目し、理論モデルおよび経済実験を通して、投資されるべき企業への投資を促進する仕組みを解明する。また、ミクロレベルデータの欠如という問題に対処し、プラットフォーム全体のデータ収集活動を拡大し、実証的な研究のためのデータセットを整備する。データセットを将来的に公開することにより、他の研究者の参入を促進し、研究活動を活発化する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、株式投資型クラウドファンディングにおける理論的なフレームワークを確立し、投資家保護と効率的な資金調達を両立させる制度設計の指針を提供することにあります。この研究は特に、スタートアップや成長企業への資金提供の最適化と、投資家の利益を守る戦略の開発に焦点を当てています。この目的を達成するために、ミクロレベルで詳細なデータを収集し、整理することが不可欠です。収集したデータを基に、様々な投資シナリオとその結果を分析し、具体的な制度設計の提案を形成することが期待されます。
まず、その理論的枠組みの構築を目指し、本研究に関連する理論論文を執筆し、それらを国際学会で複数回発表しました。これにより、国際的な研究コミュニティからの貴重なフィードバックを得ることができ、研究の進行状況と初期成果を広く共有する機会を持ちました。さらに、理論に基づいた実証的な分析を行うための準備を進め、データの収集と整理を完了しました。基礎的な分析を終えた結果をもとに、草稿を作成し、国際学会及び国内学会への参加申し込みを完了しました。
経済学の分野では論文の公刊には時間がかかるため、現段階では公刊された論文はありませんが、学会での発表やネットワーキングを通じて、研究の進捗と成果を共有し、研究コミュニティとの連携を深めています。これらの活動は、将来の公刊に向けた準備として、計画通り順調に進行しており、学術界での認知度と影響力を高めるための重要なステップです。今後もこの研究を通じて、株式投資型クラウドファンディングの理論的及び実証的研究をさらに進化させ、制度設計に対する実践的な指針を提供していくことを目指します。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の通り、経済学の分野においては論文の公刊に時間がかかるため、現段階での成果は公刊された論文という形ではまだ現れていません。しかしながら、学会での発表やネットワーキングを通じて、本研究の進捗と初期成果を共有し、広く研究コミュニティとの連携を深めています。これらの活動は、将来の論文公刊に向けた重要な準備工程であり、計画通りに順調に進行しています。このプロセスは、学術界における認知度と影響力を高めるための基盤となり、研究の可視性を向上させています。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、実証分析のために整備したデータを用いて、理論モデルに基づく仮説の検証作業を進めています。この段階では、まだ検証が完了していない仮説に対して、詳細な分析を行っているところです。これらの分析を通じて、仮説の妥当性を確認し、必要に応じて理論モデルを修正または強化することが可能です。
このプロセスの一環として、学会発表を活用し、国内外の研究者からのフィードバックを受け取っています。このフィードバックは、研究内容のさらなる発展に非常に貴重なものであり、理論と実証の両面での洞察を深めるのに役立ちます。学会やセミナーでの発表は、研究の潜在的な弱点を識別し、改善策を検討するための重要な機会を提供します。
また、実証分析から得られた知見を基に、理論サイドの分析もさらに発展させる予定です。このアプローチは、実際のデータを用いて理論モデルの妥当性を評価することで、より現実に即した経済モデルの構築を目指しています。
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