Project/Area Number |
23K01395
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
荒 知宏 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (80648345)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 中間財貿易 / 企業の輸出入選抜 / アウトソーシング / オフショアリング / 企業輸出選抜 / 企業輸入選抜 / 輸出入企業 |
Outline of Research at the Start |
本研究は総貿易量の輸出入企業への偏りに注目して、企業の輸出入選抜に関する新たな理論構築と政策的含意の発信を目指す。国際貿易において最終財の輸出だけでなく、中間財の輸入も行われる場合には、輸出入企業に貿易量が大きく偏る傾向があり、従来の貿易利益や政策的含意が変容する可能性がある。本研究の目的は、企業の輸出入行動の相互依存関係を考慮に入れた新しい貿易理論および貿易政策の発信を追求することである。具体的には、下記の3つのテーマを設定する。 (1) 輸出入を行う企業へ貿易量が偏ることの厚生的含意 (2) 中間財と最終財の貿易パターンの内生的な決定要因 (3) 中間財と最終財の依存関係を考慮に入れた貿易政策
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度の研究実績として、今回の科研費テーマに基づいた以下の4つを挙げることができる。 1. 中間財貿易の理論論文 "Two-sided Heterogeneity: New Implications for Input Trade" が査読付きの国際学術誌であるReview of International Economics (vol. 31, pp.1032-1067) に掲載された。 2. 中間財貿易の理論・実証論文 “Tariffs on Input Trade Margins under Vertical Oligopoly: Theory and Evidence” を、神戸大学や東北大学などの国内セミナーで報告し、RIETI DP (17-E-025) として公開した。 3. 中間財貿易の政策論文 “Input Tariff in Oligopoly: Entry, Heterogeneity, and Demand Curvature” を、Australasian Trade Workshopを含む国際コンファレンスなどで報告し、RIETI DP (19-E-066) として公開した。 4. オフショアリングの理論論文 “Trade with Search Frictions: Identifying New Gains from Trade” を、Vietnam Symposium in Global Economic Issuesを含む国内外のワークショップやコンファレンスなどで報告し、RIETI DP (23-E-061) として公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」に挙げた4つのテーマ別に進捗状況を述べる。 1. 既に査読付きの国際学術誌に研究成果が発表されている。 2. 中間財貿易の理論・実証論文については、過去数年に国内外の学会・セミナーで何度か研究報告を行って、論文としてほぼ完成しており、2024年度の前半に査読付きの国際学術誌に投稿する予定である。 3. 中間財貿易の政策論文についても、過去数年に国内外の学会・セミナーで何度か研究報告を行っており、完成度の面ではまだ十分とは言えないにしても、2024年度の後半に査読付きの国際学術誌に投稿することは十分に可能である。 4. オフショアリングの理論論文についても、既に査読付きの国際学術誌に投稿して、レフェリーより有益なコメントを得ており、それを踏まえて論文を改訂して、今年度の前半に再度投稿することを考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
上に述べた現在取り組んでいる3つの研究に加えて、今後は以下の3つの研究についても同時に取り組んでいく予定である。 1. 科研費テーマに深く関連する企業の輸出選抜に関する政策論文 "Optimal Tariffs in the Melitz Model: A Sufficient Statistics Approach for Trade Policy" (RIETI DP (21-E-032) の改訂版) は、現在のところ査読付き国際学術誌に投稿中だが、レフェリーの査読を経てその研究成果を発表できるように最大限努める。 2. 科研費テーマに基づいた企業の輸出入選抜の理論論文"Global Firms: New Welfare Implications from Importing-Exporting"に、新たに企業レベルのデータを使った実証結果を加えることを考えている。以前に某国際学会で科研費申請の研究テーマと類似した研究を行っている研究者と出会い、協力して研究を推進することができるか模索しているところである。 3. 前回の科研費テーマの1つであり、今回の科研費研究テーマとも深く関連している理論論文 "Partial Equity Ownership in International Trade" についても研究を進め、国内外の学会やセミナーで報告していく予定である。
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