For the emergence of gazelles and unicorns: Role of founders and firm growth
Project/Area Number |
23K01406
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
本庄 裕司 中央大学, 商学部, 教授 (00328030)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | スタートアップ / 創業者 / 経営学 / 経済政策 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,企業を設立した創業者(創業経営者)に注目し,創業(設立)後に急成長を遂げる企業 (以下「急成長スタートアップ企業」)における創業者(および創業チーム)の役割や変化を明らかにする.具体的に,日本のスタートアップ企業の創業者を特定したうえで,IPO (initial public offering) と未公開の違いによって急成長スタートアップ企業の創業者(および創業チーム)はどのように変化し,また,それが企業成長に影響するか,加えて,日本で急成長スタートアップ企業が少ない原因は何か,を中心に議論していく.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,企業を創業(設立)して経営を行う創業者(創業経営者)に注目し,創業後に急成長を遂げる企業 (急成長スタートアップ企業)における創業者の役割や変化を明らかにする.具体的に,日本のスタートアップ企業の創業者を特定し,IPO (initial public offering) と未公開の違いにより急成長スタートアップ企業の創業者および創業チームがどのように変化し,そのことが企業成長に影響するか,さらに,日本で急成長スタートアップ企業が少ない原因は何かを中心に論じていく. これまでの研究実績として,まず,作成したIPO企業と経営者交代のデータセットを用い,創業経営者の経営する企業と新興市場での存続と退出および本則市場への昇進との関係を明らかにした.推定結果から,創業経営者がIPOまで経営する企業は,本則市場への昇進確率が高い一方,他社(者)によるM&A (mergers and acquisitions) を通じた退出確率が低いことを示した.こうした結果は創業経営者の昇進意欲とM&Aへの抵抗感を示唆している. つぎに,作成した未公開企業のデータセットを用い,スタートアップ企業の事業存続の決定要因を明らかにした.ここでは創業者のデータが十分に得られなかったことから,資本構成および研究開発といった企業特性との関係を明らかにしている.推定結果から,外部資本からのデットファイナンスを利用するスタートアップ企業ほど倒産しやすい一方,自主廃業や被合併を選択しにくいことを示した. 上記以外に,個人保証と担保の創業意欲への影響,また,個人のリスク耐性と時間選好の創業およびエンジェル投資に与える効果を明らかにした.加えて,スタートアップ企業における創業経営者のIPOとM&Aによる出口戦略を明らかにした.さらに,株式投資型クラウドファンディングにおけるエンジェル税制の効果も明らかにしている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は,(1) 作成したデータセットにもとづく実証分析,(2) 新たなデータセットの作成準備,(3) 関連する研究の成果報告,のそれぞれに取り組んだ. (1) 作成したデータセットにもとづく実証分析:(A)IPO企業と経営者交代のデータセットを用いた実証分析について,(i) 創業経営者の昇進意欲とM&Aへの抵抗感,をテーマとした論文を作成した.今後,文章を校正したうえで,近日中に学術雑誌(ジャーナル)に投稿する.また,これに付随する研究として,(ii) 研究開発型スタートアップ企業のIPO後の時価総額の推移,をテーマとした論文を作成している.こちらについては,現在,モデルの検討と試験的な推定を試みた段階である.(B)未公開企業のデータセットを用いた実証分析について,(iii) 外部資本からのデットファイナンスとスタートアップ企業の存続と退出,をテーマとしてた論文を作成し,すでに学術雑誌に投稿済みである.現在,査読者からいただいたコメントにもとづいて論文を修正している. (2) 新たなデータセットの作成準備:未公開企業について,創業(設立)後の所有と経営の変化をどのようにデータとして追うことができるかを検討した.これまで得られたデータセットとそこでの経験をもとに,アンケート調査の利用も視野に入れ,どのような方法でどのような対象や変数を入手可能かを引き続き検討していく. (3) 関連する研究の成果報告:(iv) 個人保証と担保の創業意欲への影響,(v) 個人のリスク耐性と時間選好の創業およびエンジェル投資に与える効果,(vi) 創業経営者とIPOとM&Aによる出口戦略,(vii) 株式投資型クラウドファンディングにおけるエンジェル税制の効果について,すでに研究成果として論文をまとめており,追加の推定や論文の修正などを経て学術雑誌への掲載までの作業に取り組んだ.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度では,(1) 作成したデータセットにもとづく実証分析の継続,(2) 新たなデータセットにもとづく実証分析,(3) 学会報告などの研究成果報告,(4) 学術雑誌(ジャーナル)への投稿および査読者からのコメントにもとづく修正,のそれぞれに取り組む予定である. (1) 作成したデータセットにもとづく実証分析の継続:IPO企業と経営者交代のデータセットを用いた実証分析について,昨年度からの推定作業を継続する.推定結果を確認しながら,データの追加やモデルの修正を検討する. (2) 新たなデータセットにもとづく実証分析:スタートアップ企業の創業(設立)後の所有と経営の変化をどのようにデータとして追跡することが可能かを検討する必要があり,こうしたデータを担保したうえで,所有と経営の変化がスタートアップ企業のパフォーマンスに与える影響を明らかにしていく.とくに,創業後の所有と経営の変化に関する理論的な研究成果やその測定方法について,先行研究の調査を通じて知見を深める.加えて,関連する研究で起業と転職のアンケート調査を実施しており,こうした方法によるデータ取得の有効性も検討していく. (3) 学会報告などの研究成果報告:すでに研究成果をまとめたテーマについて,随時,国内および海外の学会で報告する.そこで得られた専門家からのフィードバックを参考に研究内容を改善していく.また,これから学会報告を考えている研究について,投稿規定にしたがって投稿準備を進めていく. (4) 学術雑誌への投稿および査読者からのコメントにもとづく修正:完成した論文については,適切な学術雑誌を選択したうえで随時投稿していく.また,査読者からのコメントが得られた場合,修正作業に取り組みながら研究を改善していく.
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)