Project/Area Number |
23K01454
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07060:Money and finance-related
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
宮越 龍義 法政大学, 理工学部, 教授 (60166139)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 世界的金融ネットワーク / 持続的国際化 / 理論と実証 / 測定方法と進捗状況 / 推進策 |
Outline of Research at the Start |
金融取引の持続的国際化は、潤沢で安全な資金調達をもとに経済発展を可能にする。そこで、(i)外国からの資金調達により経済発展を遂げるモデルにおいて資金調達の必要条件を求め、(ii)その条件を金融取引のネットワーク構造に関連づけて金融取引の持続的国際化を定義して、その測定方法を考案し、持続的国際化の世界的進捗状況を検証する。(iii)進捗を阻害する要因をネットワーク指標によって可視化し、ネットワーク内のリスクの拡散過程を数値解析して阻害要因を抽出する。(iv) 複数公共財からなる自動安定化装置をネットワークのどこに配置して阻害要因を除去するか、などの金融取引の持続的国際化を推進する方法を模索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画(i)(ii)に基づき研究を行った。(i)については、Miyakoshi,et.al.(2011,PER)をもとに、外国からの資金調達にリスクパラメータを組み込み、その大きさが期待GDPを減少させることを確認した。(ii)については、金融取引の持続的国際化の必要条件・それによる持続的国際化の定義は、金融危機が発生せずに金融取引が世界的そして量的に拡大すること、と定義した。また、その測定方法は、国際金融取引のネットワークにリスクが生じても短期間で収束できる構造になっているかを測定する。すなわち、Eigenvector Centralityの高い国でリスク収束の政策を施すことが他国での政策を施すことより好ましいことは、その定義から明らかである。しかし、そのCentralityの高い国が、政策を施せる大国(Degree Centralityの高い国)とは限らない。そこで、先ずは、両Centralityが一致するNetworkの構造は何かを理論的に明らかにして学会で報告をした(2023年度PBFEAM台湾・秋季金融学会・EAEA韓国・応用地域学会)。次に、世界が、その構造に近づいているかを明らかにした(2024年度の学会報告を予定)。他方、両Centralityに関して世界Top_10を計測して、この両方のTop_10に入っている国にリスク収束の政策を施せば、First and Second Bestを得られることを明らかにした(2024年度の学会報告を予定)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
総じて言えば、コ ロナの影響が少なくなったためと考えられる。特に、対面の学会報告を国内で2回、海外で2回報告することで、数多くのコメントを頂き、それらを次の学会報告に役立てることができた。他方で、他の研究報告を聞くことで、それを本研究にも取り入れることができ、研究の進捗に大いに役立った。
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Strategy for Future Research Activity |
テーマが国際的問題であること、新しい分野の研究であること、さらに、理論および実証研究であることから、多くの研究分野と関連性をもつ。したがって、多くの国内・国際学会で報告の機会を得て、そこでのコメントさらに共同研究者を得るよう努力する。
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