Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は以下の3つの研究テーマを柱として研究を行った。 1.前年度に引き続き、Klibanoff et al. (2005, Econometrica)のモデルに基づき、曖昧性への態度が、意思決定者の投資行動にどのような影響を与えるかについて分析を行った。二つの確率変数を効用関数の変数としてモデルに取り込んだ上で、最適ポートフォリオに対して相関が与える影響について、リスクと曖昧性の2つの枠組みで分析を行った。さらに、確率優位の概念を導入し、最適ポートフォリオに与える効果を分析した。2023年度中に完成させ、国際的学術誌に投稿した。 2. Klibanoff et al. (2005, Econometrica)のモデルに基づき、曖昧性への態度が、意思決定者の投資行動にどのような影響を与えるかについて分析を行った。効用関数を使った通常のモデルでは、一変数による分析を行うことが多いが、二変数以上の分析を考慮した方がより相応しい場合が多い。例えば、人々の将来の効用を分析する場合、将来の金融資産に加えて、将来の健康状態を分析に加えた方がより現実的である。本研究では、二つの確率変数をモデルに取り込んだ上で、二つの確率変数に相関がある場合、相関の存在が人々の最適投資にどのような影響を与えるかについて、曖昧性のもとで分析を行った。さらに、確率優位の 概念をモデルに取り込み、予備的貯蓄に与える影響を分析した。本研究は、国際的学術誌から改訂要求があり、現在、再投稿・審査中である。 3. belief functionsに関する公理化論文が国際的学術誌に採択された。この論文は、Shaferタイプのbelief functionを特徴づける数学理論であり、確実性等価概念のナイト流不確実性理論への拡張に対応するものである。
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