Effects of exchange rate fluctuations on inflation and default risk
Project/Area Number |
23K01471
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07060:Money and finance-related
|
Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
江口 允崇 駒澤大学, 経済学部, 准教授 (40600507)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 衛士 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20406713)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
|
Keywords | 財政政策 / DSGEモデル / デフォルトリスク / 開放経済DSGEモデル / 為替レート |
Outline of Research at the Start |
本研究では、開放経済のニューケインジアンDSGEモデルを用いて、為替レートの変動がインフレとデフォ ルトリスクに与える影響を明らかにする。閉鎖経済においては、インフレとデフォルトはどちらかを避けようとすればもう一方が避けられなくなってしまうが、開放経済においてはインフレとデフォルトの間にトレードオフは必ずしも成立しない。この理由は、開放経済においては実質財政収支が交易条件に依存するためである。本研究では、開放経済においてはインフレとデフォルトのトレードオフが解消されることを明らかにし、インフレを抑制する政策がデフォルトリスクも小さくしうることをシミュレーションによって示す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
名古屋市立大学の岡野衛士教授との共著論文"The Effects of Money-financed Fiscal Stimulus in a Small Open Economy"をIME Economic Review誌に掲載した。 中央大学の細矢祐誉教授と明海大学の山田麻以講師との共著論文"The Consumption Multiplier of Government Spending: The Role of Substitutability between Government Spending and Leisure"をEconomics Letters誌に掲載した。 大阪大学の敦賀貴之教授と二羽秀和助教との共著論文"Should the Fiscal Authority Avoid Implementation Lag?"をOxford Bulletin of Economics and Statistics誌に掲載した。名名古屋市立大学の岡野衛士教授と南山大学の稲垣一之教授との共著論文"Revisiting the Fiscal Theory of Sovereign Risk from a DSGE Viewpoint"をJournal of International Financial Markets, Institutions & Money誌に掲載した。 以上、4本の論文を国際査読付き雑誌に掲載した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は4本の論文が国際査読付き学術雑誌に掲載され、大きな成果が上がったと言える。
|
Strategy for Future Research Activity |
IMF Economic Review誌に掲載された論文を拡張し、レジーム・スイッチングDSGEモデルの基づくマネーファイナンスによる財政政策の分析を行う。 DSGEモデルにおけるマネーファイナンスの研究は、常にマネーファイナンスによって財政政策が行われる場合と、常にデッドファイナンスによって財政政策が行われる場合を別々に比較しているが、現実において常にマネーファイナンスを採用している先進国は存在しない。より現実的な設定としては、基本的にはデッドファイナンスによって運営されるが、将来的に一部マネーファイナンスに移行する可能性を家計が抱いているような状況であろう。そこで、本論文では、デッドファイナンスレジームとマネーファイナンスレジームが確率的にスイッチするモデルに基づき、現在デッドファイナンスレジームにいる際に、将来マネーファイナンスに切り替わる可能性を家計が考慮することがどの程度財政政策の有効性を変化させるのかを分析する。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)